お知らせ

脳卒中を予防しよう

 今回のワンポイントリハビリでは、冬場に多くみられる『脳卒中』について考えていきます。
脳卒中とは、脳内の血流が急激に途絶えることで、脳の神経細胞がダメージを受ける病気です。脳卒中には、脳の血管が詰まる『脳梗塞』と、脳の血管が破れて出血する『脳出血』や『くも膜下出血』があります。
脳卒中になると、脳が受け持つさまざまな心身機能の障がいが出現します。また、障がいの回復には、長期にわたるリハビリテーション医療や介護が必要になります。そのため、普段から脳卒中の予防に努めることが重要です。

     
脳卒中を予防するには、危険因子の存在を知ることが大切です。危険因子の群は大きく3つに分けることができます。
①治せる危険因子
高血圧、心臓病、糖尿病、脂質異常症
②直せる危険因子
喫煙、多量の飲酒
③避けることができない危険因子
加齢による身体組織の変化、遺伝的素因

     
脳卒中は、高血圧、心臓病、糖尿病、脂質異常症などの病気や、かたよった食事、運動不足、ストレス、喫煙、過度な飲酒といった生活習慣の乱れと関係が深い病気です。これらを脳卒中の危険因子と呼びます。脳卒中の危険因子を理解して、治療・管理をすることが予防につながります。これを機に、生活習慣を見直して適度な運動を心がけるようにしましょう。

     
or2017.11.16 1.jpg【脳卒中予防10カ条】
1、手始めに 高血圧から 治しましょう
2、糖尿病 放っておいたら 悔い残る
3、不整脈 見つかり次第 すぐ受診
4、予防には タバコをやめる 意思を持て
5、アルコール 控えめは薬 過ぎれば毒
6、高すぎる コレステロールを 見逃すな
7、お食事の 塩分・脂肪 控えめに
8、体力に 見合った運動 続けよう 
9、万病の 引き金になる 太りすぎ
10、脳卒中 予防が最も 重要だ

   

【参考文献】理学療法ハンドブック

社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター 理学療法士