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自律神経を整えて、心も体もリラックス

 or2019.4.15 1.png春は気温の寒暖差とともに、気圧の変動によっても、自律神経のバランスを崩しやすい時季です。気圧が上がったり下がったりすると、耳の奥にある内耳が敏感に反応します。内耳とは、中耳のさらに奥に位置し、三半規管や前庭など体のバランスを保つ気管が集合している部分です。内耳が気圧の変動を感知すると、その信号が前庭神経を通って脳まで伝達され、これにより自律神経のうち交感神経が興奮状態となり、その結果、抑うつやめまいの悪化、心拍数の増加、血圧の上昇、慢性痛の悪化などが症状として現れます。

     
もともと人間は、ある程度の外的環境ストレスには耐えられるようになっており、その調整役として機能するのが自律神経です。しかし、空調が完備された環境での生活や、昼夜逆転の生活を送っていると、自律神経の働きがにぶり、うまく調整できなくなります。その結果、気圧変動の影響を受けやすい体になってしまうのです。

     
or2019.4.15 2.png自律神経の働きを正常に保つためには、適度な運動が必要不可欠です。おすすめの運動は、ウォーキングや軽めのランニング、水泳など、ゆっくりしたペースで長くできるものです。なかでも水泳は自律神経の働きによい刺激を与えてくれます。体温より低い水の中でゆっくり体を動かすと、体の代謝がじわじわと上がっていきます。クロールや平泳ぎを何キロも泳ぐ必要はありません。水の中をゆっくり歩くだけでも効果があります。

     
【まとめ】
・春の気温寒暖差や気圧変動は自律神経を刺激する
・自律神経が刺激されることにより、さまざまな不調をきたす
・自立神経の働きを正常に保つためには運動が重要
・運動は、有酸素運動などゆっくり自身のペースで長く取り組めるものを行う(ウォーキングや軽めのランニング、水泳など)

社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター 理学療法士