お知らせ

心筋梗塞・心不全を予防しよう

 心筋梗塞心不全などの心疾患は命にかかわる病気で、日本人の死亡原因の第二位にあがっています。また、心不全の診断を受ける人の数は年々増加傾向にあります。
心筋梗塞や心不全は、一度発症すると再発する危険性の高い病気であるため、予防することが重要です。運動療法を中心とした心臓リハビリテーションを行うことで、発症や再発を予防することができます。心臓リハビリテーションとは、心臓病の再発を予防するための取り組みで、自分の病気を理解するところから始まります。そして、運動療法、再発危険リスクの管理、心のケアなどを行います。医師、理学療法士、看護師、薬剤師、公認心理士など多くの医療専門職が協力して治療していきます。加えて、心筋梗塞や心不全の予防には、運動も重要ですが、食事も重要です。どれか一つだけでは効果がうすいため、バランスよく取り組みましょう。
心筋梗塞に対しては、冠危険因子と呼ばれる高血圧・脂質異常症・糖尿病・高尿酸血症などのコントロールが重要となります。
心不全に対しては、もともともの心疾患の治療に加えて、薬や食事により水分や塩分の管理を行い、体に水分がたまりすぎないように注意する必要があります。

     
or2019.5.22 1.png運動のポイント
・負荷が高すぎる運動は心臓に負担をかけて病気を悪化させるため、身体に無理のない範囲で運動を行いましょう。
・運動は、ウォーキングのような有酸素運動が効果的です。

     
薬のポイント
・血圧を下げる薬、血管を拡張させる薬、排尿を促す薬などが処方されます。
・医師、薬剤師の指示通りに正しく内服しましょう。
・自己判断での内服中止はやめましょう。

     
or2019.5.22 2.png食事のポイント
・脂質、糖質、塩分、水分の管理が重要です。
・脂身の多い肉は血中コレステロール値を上げるため、食べ過ぎに注意が必要です。
・塩分は一日6g未満にとどめましょう。
・心不全の場合は水分のとりすぎに注意しましょう。
・栄養不足にならないよう、バランスのよい食事をとりましょう。

     
以上のポイントに注意して普段の生活を送り、健康的なライフスタイルで人生を楽しみましょう!

社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター 理学療法士