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梅雨時の体調不良に注意!

 私たちを憂鬱にさせる「梅雨」のシーズンになりました。
梅雨の時期に、いろいろな体調不良に悩まされることはありませんか?風邪、頭痛、腹痛、目まい、倦怠感、体の冷え、肩こりや腰痛など。実は、梅雨の時期はとても体調を崩しやすい気候になっているのです。普段の生活の中で気を付けないと、梅雨の間ずっと体調不良に悩まされる日が続いてしまうかも。
日々の生活の中に、しっかりと「梅雨の健康対策」を取り入れていきましょう!今回はその具体的な対策を『食事』『睡眠』『運動』という3つの観点でまとめました。梅雨のジメジメした気候に負けず、元気に過ごすためのポイントをお伝えします。

     
食事のポイント
om2019.7.11 1.png体調不良で体力低下やだるさを感じる梅雨時には「ビタミンB群」を摂取することが対策となります。
ビタミンB群の中の「ビタミンB1」は、糖質を分解してエネルギーに変える役割を果たすことから"疲労回復ビタミン""ストレスビタミン"とも呼ばれるほど、疲労やストレスに対して絶大な効果を発揮します。
ビタミンB1を多く含む食材には、玄米・発芽米・全粒粉パンなど胚芽つきのもの、豚モモ肉、豚ロース肉、紅鮭などがあります。
また、「ビタミンB2」も、糖質や脂質、タンパク質をエネルギーに変えるときに必要なビタミンです。ビタミンB1とともに、エネルギーを得て疲労回復するには欠かせない栄養素なのです!
om2019.7.11 2.pngビタミンB2を多く含む食材には、魚介類、牛乳・乳製品、卵などの動物性食品が挙げられます。また、納豆や緑黄色野菜、キノコ類にも比較的多く含まれています。
食べ物には「体を温めるもの」「体を冷やすもの」があります。気候の変化で機能が低下する梅雨の時期には「体を温めるもの」を積極的に取り入れることがおすすめです。
「体を温めるもの」の例には、ネギ、ショウガ、トウガラシといった、薬味やスパイスとして活躍している食材が挙げられます。これからは血行を促進して体を温めることに優れている上、発汗作用もあるので体内の水分も排出してくれます。
また、体を温める食材は、色が「赤・黒・オレンジ」のものが多いです。ゴボウ、人参、レンコンなどの根菜、卵、赤身肉、チーズ、魚介類が当てはまります。

     
睡眠のポイント
om2019.7.11 3.png心地よい睡眠のためには、睡眠環境を整えることが非常に大切です。
快眠のために最適とされる環境は「気温26度以下」「湿度50~60%」。梅雨の時期特有の寝苦しさは、夏の暑さと、ゆうに80%を超える湿度の高さが関係しています。
ここでは、エアコンを活用しましょう!冷房で室温を26度前後に保つと眠りやすくなります。つけっぱなしにすると体を冷やしてしまう原因にもなるので、タイマー機能を使って稼働時間を調節することも大切です。
また、除湿機能を使って湿度調整も行って下さい。エアコンに除湿機能がない場合は、除湿機でも大丈夫です。
湿気の多さは寝具にも影響をもたらすので、ここでも対処が必要です。布団が湿った状態になると、ダニやカビが発生しやすくなり、寝つきが悪くなるなど睡眠の質を下げる原因となります。梅雨の時期でも晴れる日はあるので、その時にはできるだけ布団を干して日光に当てましょう。なかなか外に干せるチャンスがなければ、窓を開けて換気をしたりエアコンで調整したりして、寝室の除湿をしておくとベターです。

     
運動のポイント
om2019.7.11 4.png体の中に余分な水分が溜まりやすい梅雨の時期は、適切な運動を行うことが大切です。水分や老廃物が排出されないと、むくみや食欲不振といった不調に繋がります。運動は簡単なもので良いので、毎日の中に少しでも取り入れましょう。
おすすめは、ストレッチと筋トレです。普段そういった運動をしない方はぜひ、1日10分からでも実施することを推奨します。運動のタイミングは、体の温まった入浴後が最も効果的ですが、空いた時間や気が向いた時でも大丈夫です。負担にならない範囲で挑戦してみてください。
また、運動を行う前には水分補給を行うと得られる効果が高まります。水分を取り入れることで基礎代謝が上がります。その結果、水分の排出や体脂肪の燃焼が効率よく行われることに繋がります。

     
『食事』『睡眠』『運動』普段の生活習慣の意識が梅雨時の体調を大きく左右します。
また、この時期は誰もが体調不良を起こしやすく、自分以外の家族や身近な人たちも、だるさや疲労感、ストレスと闘っています。お互いに気遣い合いながら共に生活習慣を改善して、この梅雨を乗り切りましょう!

社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター 看護部