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片頭痛

看護師.png 「片頭痛」とは、こめかみから目の周囲に、脈に合わせてズキンズキンと拍動性の痛みがあり、頭の片側や両側など部分的に発作的に起こるものをいいます。
片頭痛は20代~40代の女性に多いといわれています。また周期的に繰り返すのが特徴で、1ヶ月に1〜2回、多い人では1週間に1回ぐらいの頻度で起こります。

     
原因
片頭痛は、神経が過敏な人に起こりやすく、脳の神経が刺激され、片頭痛が起こる前に様々な症状(前兆)がみられます。
女性ホルモンは片頭痛の引き金になると考えられており、女性ホルモンが上昇する思春期は、男性よりも女性の方が圧倒的に多く片頭痛が発生します。
ストレスや肩こり、タバコやアルコール、寝不足、寝すぎ、疲労、食品なども発症の要因となります。

     
om2021.5.17 1.png診断と治療
診断は、医師による評価とCTやMRIなどの画像所見で行います。しかし、片頭痛の診断を確定できる方法は現在のところありません。
治療は、片頭痛の引き金となる要因の除去や、痛み止め・予防薬などの薬物療法となります。

     
日常生活の工夫
片頭痛は日常生活の些細なことで誘発されます。
片頭痛が起こりやすい条件は人によって様々です。片頭痛について記録を取る方法もあります。発症した回数や時刻、片頭痛を引き起こしたと思われる要因などを記録し、自分が片頭痛になりやすい条件を知ることが大切です。

     
●血管を拡げたり、縮めたりする物質を含む食品は避けましょう
チョコレート、ココア、チーズ、ハム、サラミ、柑橘系の果物、アルコール飲料、赤ワイン、オリーブオイル、など
●移動の際の注意点
移動の際に使用する乗り物は、振動や匂い、気圧の変化などで脳が刺激されやすくなります。流れる車窓の景色や日差しなどの光も片頭痛の要因になります。
座席の位置や車内環境に注意しましょう。
●環境を整えましょう
眩しい光や大きな音、匂いや気圧の変化など、生活している環境の変化は片頭痛が起こるきっかけになります。片頭痛が起こりやすい自分の要因を知り、その要因を減らすように環境を工夫しましょう。
片頭痛が起こってしまったら、痛みのある部分を冷やし、部屋を暗くし音もなるべく聞こえないようにして横になり休みましょう。入浴やシャワー、マッサージ、飲酒などは片頭痛を悪化させることがあります。疲労やストレスをためないように、規則的な生活を心がけましょう。

     

社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター 看護部