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マスクによる皮膚トラブルを防ぐ

1.原因はバリア機能の低下om2021.10.26 1.png
マスクの着用が日常的になり、急増しているのが肌荒れ、赤身やかゆみ、ニキビなどの皮膚トラブルです。
マスクの繊維が肌に直接触れると、皮膚の表面を覆う角質が少しずつ削られて、外部の刺激から皮膚を守る『バリア機能』が低下し炎症が起こります。バリア機能が低下すると、皮膚の中に水分を留めておくことができず、乾燥肌になります。すると、汗や繊維などの刺激を受けやすくなったり、ニキビなどのトラブルを起こしてしまいます。
特に不織布マスクは、使っているうちに毛羽立ってきて、皮膚に刺激を与えやすくなります。また、呼気で湿ったマスクの中は、雑菌の繁殖に繋がります。

     
2.皮膚の状態に合わせて外用剤を使い分ける
皮膚トラブルを改善する外用剤には、ワセリンやセラミドなどの保湿剤、かゆみを抑える抗ヒスタミン剤、炎症を抑えるステロイド剤などの種類があります。形も、軟膏、クリーム、ローション、フォーム、ゲル、スプレーなどがあります。
ベタっとする軟膏は、汗で流れず、傷口を保護してくれます。さらっとしたローションやクリームは、浸透性は高いですが、汗で流れやすくアルコールなど刺激性の成分が含まれるものもあります。皮膚の状態に合わせて使い分け、2~3日使っても改善しなかったり、悪化してしまったときは、皮膚科を受診してください。

     
3.マスクの使い方を見直し、スキンケアを怠らない
・ひとりでいる時など、できるだけマスクの着用時間を短くする。
・不織布マスクの下に、肌にやさしいシルクや布のガーゼをはさんだりして工夫する。

     
看護師.pngまとめ
「マスクで顔が隠れているから」という理由で、洗顔や保湿の機会を減らさずに、丁寧なスキンケアをすることが大切です。

     

     社会福祉法人 南東北福祉事業団

総合南東北福祉センター 看護部