お知らせ

細菌性食中毒に注意しよう

看護師.png 暑くてじめじめした時期になってきました。この時期は夏場(6月~8月)に多く見られる細菌性食中毒が発生しやすくなります。
細菌の種類として、サルモネラ菌、カンピロバクター、ウエルシュ菌、セレウス菌、黄色ブトウ球菌、腸管性出血性大腸菌(O-157、O-111)などがあげられます。

代表的な症状として、腹痛、下痢、嘔吐といった胃腸障害や発熱があり、症状の激しさや食事から発症までの時間は原因物質によって異なります。

     
《細菌が増殖する3条件》
22808130.png栄養:食品の残りや汚れが細菌にとって栄養源となります。
水分:細菌は食品中の水分を利用して増殖します。
温度:ほとんどの細菌は10~60℃で増殖し、36℃前後でもっともよく発育します。
この3つの条件がそろい時間が経つと、細菌が増殖し食中毒が発生する可能性が高くなります。

     
食中毒予防の3原則「つけない」「増やさない」「やっつける」

     
22582503.png●細菌をつけない=洗う 
細菌を食品につけないよう、調理前は手や調理器具を洗いましょう。
また、肉や魚には細菌がついている可能性があるため、他の食品に細菌がうつらないよう、食材が変わるごとに洗いましょう。加熱しない食品を先に取り扱うのも1つの方法です。

     
●細菌を増やさない=低温で保存する
細菌は10℃以下で増殖がゆっくりとなり、マイナス15℃以下で増殖が停止します。
冷蔵庫や冷凍庫などを利用して、細菌を増やさないようにしましょう。生鮮の食材や総菜は、購入後できるだけ早く冷蔵庫に入れましょう。解凍するときは、自然解凍ではなく電子レンジを利用しましょう。

     
●細菌をやっつける=加熱処理
食品は75℃以上で1分以上、中心部までよく加熱しましょう。特に肉類、卵、魚介類は十分に加熱し、加熱済の食品でも食べるときには再加熱するようにしましょう。
ふきんや調理器具、スポンジなども洗剤でよく洗ってから使用しましょう。熱湯による殺菌や台所用消毒剤も効果的です。殺菌した後は、しっかり乾燥させましょう。

     
子供や高齢者など抵抗力が弱い人、過労や睡眠不足で体力が弱っている人は食中毒になりやすく、重症となる恐れもあります。
市販の下痢止めなどをむやみに服用しないようにし、早めに医師の診断を受けましょう。
規則正しい生活をおくるよう心掛け、元気に過ごしましょう。


社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター 看護部