お知らせ

マダニ感染症について

マダニの分類
マダニは、世界中に800以上の種類が知られています。そのうち日本には47種類が生息しています。
節足動物-ダニ目-マダニ科
om2019.8.15 1.pngマダニ科(5属47種)
・マダニ属
・チマダニ属
・キララマダニ属
・カクマダニ属
・コイタマダニ属(ウシマダニ亜属)も含む

     
マダニが媒介する感染症( )内は病原体の種類
日本紅班熱(リケッチア)、Q熱(リケッチア)、ライム熱(スピロヘータ)、野兎病(細菌)、ダニ媒介性脳炎(フラビウイルス)、キャサヌル森林病(フラビウイルス)、クリミア・コンゴ出血熱(ナイロウイルス)、重症熱性血小板減少症候群 SFTS(フレボウイルス) など
マダニ媒介SFTS
2013年(平成25年)日本で初めて山口県でマダニにかまれて発症するウイルス感染症で血小板と白血球の減少をきたすSFTS(重症熱性血小板減少症候群)が確認され、その後西日本の複数の県で死亡者が発生。
●ウイルスの潜伏期間は、マダニに咬まれてから6日~2週間 
●SFTS患者は、5月~8月に多く発症している

     

     
★マダニの生息場所
om2019.8.15 2.png・民家の裏山や裏庭、畑やあぜ道、草むらややぶの中などに生息
・ヒト以外に、野ネズミ、野ウサギ、シカ、イノシシなどの野生動物やネコ、散歩中のイヌなどにも生息します

     
★マダニの生活環境
・マダニは、幼ダニ、若ダニ、成ダニの各ステージで1回ずつ、生涯で3回吸血します
・マダニの多くは春から秋(3~11月)にかけて活動が活発になりますが、冬季も活動する種類もいます

     
★マダニから身を守る服装
野外では腕・足・首など、肌の露出を少なくしましょう
・首はタオルを巻くか、ハイネックのシャツを着用しましょう
・シャツの袖口は軍手や手袋の中に入れましょう
・シャツの裾はズボンの中に入れましょう
・農作業や草刈りなどでは、スボンの裾は長靴の中に入れましょう
・ハイキングなどで山林に入る場合は、ズボンの裾にくつ下を被せましょう

     
★マダニから身を守る方法
・上着や作業着は家の中に持ち込まないようにしましょう
・屋外活動後は、シャワーや入浴でダニが付いていないかチェックしましょう
・ガムテープなどで服についたダニを取り除く方法は効果的です

     
看護師.png★マダニに咬まれた時の対処法
・マダニ類の多くは、ヒトや動物に取り付くと、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間(数日から長いもので10日間以上)吸血します。無理に引き抜こうとすると、マダニの一部が皮膚内に残り化膿したり、マダニの体液を逆流させてしまったりするおそれがあります。
◎無理に引き抜こうとせずに、医療機関(皮膚科)を受診し処置してもらいましょう
◎マダニに咬まれた後、数週間程度は体調の変化に注意し、発熱等の症状が認められた場合は、医療機関で診療を受けてください

     
★受診時に医師に伝えること
①野外活動の日付 
②場所 
③発症前の行動

社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター 看護部