理事長あいさつ

理事長あいさつ


社会福祉法人 南東北福祉事業団
理事長 渡邉一夫

 新年明けましておめでとうございます。
 令和5年、西暦2023年の年頭のご挨拶を、社会福祉法人南東北福祉事業団・理事長 渡邉一夫より謹んで申し上げます。
 昨年も、新型コロナウイルス感染症関連のニュースが毎日のように流れました。全国民の活動の制限や自粛、出入国制限、飲食・観光業の不況など、経済に与える影響は厳しいものとなっています。さらに、昨年2月に起きたロシア軍のウクライナ侵攻は、全世界を震撼させました。この紛争は、世界を巻き込み現在も続いています。戦火によっておびただしい数の人命が失われ、世界経済の根幹を成す食料・エネルギーの需給などにも重大な影響を与えています。地域社会にも、電力や燃料を始め多くの物価高騰により深刻な影響が出ています。また、在位70年のエリザベス女王が崩御され、日本においては、安倍晋三元首相が凶弾に倒れたことは痛ましいことでした。一年を通して、先行きの不透明な憂慮される出来事が目立ったように感じます。
 明るい話題としましては、北京冬季オリンピックが開催され、日本の選手が過去最多のメダル18個を獲得しました。大リーグの大谷翔平選手は、投手で15勝、本塁打34本と、一昨年に引き続き大活躍でした。サッカーワールドカップでは、日本チームが強豪のドイツ・スペインに勝利しました。これらの活躍は、私たちに元気を与えてくれました。
 南東北福祉事業団では、初めての取り組みとなる障がい者グループホーム「南東北ライフステップ八山田」が昨年4月にオープンし、安定した稼働に向けて努めています。また、東京都世田谷区の「東京リハビリテーションセンター世田谷」は、世田谷区当局と連携を強化し、こちらも安定稼働に向け着実に事業を進めています。
 これらを含め、南東北グループ全体で各種施設の整備・運営を拡充するとともに、人材の育成を進め、医療・介護・福祉事業の更なる発展を実現してきました。現在では、グループ全体で職員数約8,500人、事業所数100施設を数えるまでになり、地域社会に貢献するグループとして、各界各層から高い評価と信頼をいただいています。これもひとえに、支えていただいた地域の皆様や関係者の方々のご助力のおかけであるとともに、職員一人ひとりの日々の努力の賜物であり、この場をお借りして心から感謝申し上げます。また、郡山市の総合南東北病院の移転・建て替えに向けた取り組みにつきましては、昨年11月に移転予定地である旧福島県農業試験場跡地の入札があり、無事に落札し土地を確保することができました。今後、新病院建設計画の策定を加速し、早期建設に向けて取り組んでいきます。
 コロナ禍の厳しい環境の下、三度目の新年を迎えることとなりました。南東北グループの各施設は、地域の皆さんの安全・安心を確保するため、医療活動の維持・継続に努めてまいりました。さらに、介護・福祉施設におきましても、利用者さんが必要とする良質なサービスを絶やすことなく提供し続けてまいりました。引き続き厳しい環境の中ですが、南東北グループの『すべては患者さん・利用者さんのために』の理念を胸に、本年も全職員が一丸となって、医療・介護・福祉の分野で力を尽くし、地域の皆様のために安全・安心な社会の実現に貢献してまいります。
 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 2023年1月4日