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顧問のひとりごと 6月号

 先月末の寒さは、梅雨期の寒さではなかった。我が家でも一度片づけた暖房器具を出し、暖を取るという日が続いた。施設でも案にたがわず交わす言葉に、「寒いね」「暖房ほしいね」の言葉があちこちからもれ聞かれた。本当に「最近の陽気はどうなっているの?」と度々云っていた言葉だが、これが毎日の挨拶となった。
 しかし、今年もこの節は、田植えも終え施設周辺は、青々と緑が一面に映え見渡す山々も新緑となっていて、節だけは間違いなくやってきている。この中で、施設でちょっとした異変が起こっている。中庭に利用者さんが植えた「さくらんぼの木」である。昨年は、この時期葉が枯れてしまい、実一つ付けなかったのだが、今年は早々と粒は小さいが、赤く熟したさくらんぼが枝もたわわに実り、月末には二日間さくらんぼ狩りをし、みんなで美味しくいただいた。
 ところで、私事で恐縮だが、今月は孫の誕生月である。
先日も元気な声の便りが届き、お祝いの催促ではと思ったら、「あんまりお酒は飲まないでね。何時までも元気でいてね。遊びに来てね。」と嬉しい言葉を云うだけ云って終わる。何か裏にあるように感じられ、私なりに分析してみると『酒を控えてその分、プレゼントを要求してきたのかな?』『影に親の知恵が・・・?』何はともあれプレゼントは用意する。しかし、酒は私にとって「健康の源」。今夜も孫の顔を思い浮かべながら、グラスを傾けることにする。
孫の言葉も思い出しながら・・・

社会福祉法人 南東北福祉事業団
顧問 橋本静昌