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2009.7.25 食中毒に注意しましょう!!

食中毒について・・・

 6月〜10月は一年間の中でも特に食中毒が多く発生する季節となります。保健所より「食中毒発生には十分注意するように」と連絡を受けるのが多くなるのもこの時期です。施設では、食事には十分注意を払いまます。皆さんも自宅で購入する食料品などの扱いについても注意をしてください。食中毒予防のポイントをまとめましたので、以下の食中毒予防ポイントに注意してください。

〜食中毒は家庭でも発生します!?〜
●家庭で出来る6つの食中毒予防ポイント●
食中毒といえば、レストランや旅館などの飲食店での食事が発生すると思われがちですが、家庭で調理した食事が原因で食中毒が発生する場合も多いのです。家庭で出来る6つポイントを基に食中毒予防を実施しましょう!!

1.食品の購入
・賞味期限などを確認し、できるだけ新鮮なものを購入する。
購入した食品は肉汁や魚の汁が漏れないように、ビニールなどの袋に小分けして持ち帰る。
2.家庭での保存
持ち帰ったらすぐに冷蔵庫・冷凍庫にしまいましょう。冷蔵庫は詰めすぎず7割程度が目安になります。
肉・魚・卵を扱った後は、必ず石鹸(せっけん)で手をきれいに洗い、流水で流した後に次の作業に移りましょう。
3.下準備
まず手を洗いましょう。下準備の途中にトイレに行ったり、オムツを交換した場合にもその都度石鹸できれいに手を洗いましょう。
 生の肉や魚を切った包丁やまな板はきれいに洗剤で洗うか、熱湯で消毒してから次の調理に移りましょう。生野菜や果物を切る際は特に注意が必要です。
4.調理
手を洗いましょう。加熱を充分に行いましょう。加熱することにより食中毒菌がいても殺すことが出来ます。
5.食事
清潔な手で、清潔な器具を使い、清潔な食器に盛り付けましょう。
6.残った食品
残った食品は早く冷えるように浅い容器に小分けにして保存しましょう。時間が経ちすぎたら思い切って捨てましょう。
ちょっとおかしいと思ったら食べずに捨てましょう。口に入れるのはやめましょう。

★食中毒予防の三原則は★
1.菌をつけない
2.菌をふやさない
3.菌を除菌する

この6つのポイントはこの3原則からなっています。これらのポイントをきちんと行い、家庭からの食中毒をなくしましょう。

食中毒は簡単な予防法をきちんと守れば予防できます。
それでももし、おなかが痛くなったり、下痢をしたり、気持ちが悪くなったらかかりつけのお医者さんに相談しましょう。

食中毒(しょくちゅうどく)とは・・・   
梅雨の時期から夏場にかけて多く発生します。特に下記の細菌などには注意してください。食中毒の種類は以下の通りです。

病原性大腸菌O−157について
発生原因:肉や井戸水などに要注意
症状の特性:感染力が非常に強い、激しい下痢、水様性下痢(すいようせいげり)、重度になると血便、腎臓・脳に障害を引き起こし溶血性尿毒症(ようけつせいにょうどくしょう)で死に至ることもある
発病までの時間:12時間〜8日
  
サルモネラ菌
発生原因:卵 ニワトリが持っている菌
症状の特性:発熱、嘔吐、腹痛、下痢。
約1週間で治るが乳幼児や免疫力の低い方は重症になることもあり、まれに死に至ることもある
発病までの時間:5〜72時間
発病のピーク:8〜24時間

腸炎ビブリオ
発生原因:魚介類 特に生食
症状の特性:腹痛、下痢、嘔吐、軽い発熱。  5〜6日で治る 子供には発生しづらいが高齢者は、重症になることもある
発病までの時間:8〜24時間
発病のピーク:12〜20時間

カンピロバクター
発生原因:鶏肉、家畜・ペット
     少量の菌で集団発生もみられる
症状の特性:発熱、激はげしい腹痛、下痢。
      子供に多く発生する
発病までの時間:潜伏期間が比較的長い。
発病のピーク:2〜7日

ブドウ球菌黄色
発生原因:穀類の加工食品、弁当、おにぎり、人の手指の傷や化膿から広く分布
症状の特性:発熱、激しい腹痛、下痢。
     子供に多く発生する。
発病までの時間:1〜5時間
発病のピーク:2〜3時間

社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター
http://www.kaigo-hiwada.com/