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2009.8.26 シナリオ風介護劇第2の場面「あれ取ってくれ」

第1部介護劇シナリオシリーズ!!
平成21年8月1日(土)の総合南東北福祉センター第16回市民公開講座 第1部介護劇で行われた内容です。全4場面の第2の場面「あれ取ってくれ」です!!
この印籠 目に入らぬかナレーター:二人でお茶をみながら水戸黄門の時代劇のテレビをみている場面の出来事です。
一郎:水戸黄門はいいなー、俺もやりたいよ、「この印籠が目に入らぬか」
ハナ:本当にねー、いつも終わり方がいいんだよねー。
一郎:ばあさん あれ取ってくれ、あれ、
ハナ:あれって何ですか?自分で取ってくださいよ、私は腰が痛くて立つのが大変なんだから
一郎:いいから、あれ、あれだ 
ハナ:全くしょうがないわね、これですか?(ティッシュの箱)
一郎:いやあれだ
ハナ:これですか?(バナナ)
一郎:違う、
これの名前は?ハナ:全く、名前を言ってください、これですか?
会場に聞いて・・・「桃(もも)」という声が聞こえました。
一郎:そうだ、そうだ、
ハナ:じゃあ おじいさん、バナナを指しこれの名前はなんですか? ヒント 「バ」・・・
一郎:ばばあ
ハナ:全くもう 違うでしょう。もう名前もわかんなくなちゃって・・・
     
ナレーター:
 Q:これは単なる物忘れか?認知症か?皆さんいかがでしょうか普通の物忘れの方、認知症による物忘れだと思う方?手を挙げてください。
A:これは認知症の物忘れですね。
物の名前が出なくなり、「あれ」「それを」などの代名詞を代わりに使っていますね。この場合は、認知症のもの忘れの可能性があります。
皆さんはいかがですか?
ここでの判断は、これがマンゴーだとかパパイヤとかあまり高齢者にとってなじみのない物の名前であれば、特に認知症とはいえませんが、バナナ、りんご、みかんなどは日常によくある物の名前が考えても出てこないというのは、「認知症の始まり」といえます。

では次回第3の場面「冷蔵庫から財布!?」をお楽しみに!!