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2009.10.19 ワンポイント豆知識「健康診断結果のチェックポイント」

健康診断結果のチェックポイント!!
平成21年10月19日(月)総合南東北福祉センター朝礼より
講話者:総合南東北福祉センター 業務課長 新田悦子

総合南東北福祉センターでは、現在職員健康診断を行っています。
健康診断結果の診断結果チェックポイントを紹介します。
皆さんは、「LH比」を知っていますか?
この「LH比」は高くなると血管内の動脈硬化が進行し、心筋梗塞(しんきんこうそく)や脳梗塞(のうこうそく)の引き金となります。
LH比というのは、
 「L」は、血管検査項目のLDL(悪玉コレステロール)の「L」。
 「H]は、血管検査項目のHDL(善玉コレステロール)の「H」。
LDL(悪玉コレステロール)÷HDL(善玉コレステロール)で計算し、その値が基準値の「1.5」を上回ると善玉コレステロールの数よりも悪玉コレステロールの数が圧倒的に多くなることを示し、血管内の壁に「コレステロールの塊」がこびりついて血管を細くして心筋梗塞や脳梗塞の危険性を高めるのです。
禁煙 No Smokin LH比の基準は、持病のない人は「2以下」。持病のある人は「1.5以下」が良いとされていますので、自分の検査結果が戻ったら是非計算してみましょう!!
 また、「タバコ」は善玉コレステロールを減らしてしまいますので、健康のためにもタバコを止めましょう。いきなりの禁煙が難しい人は、本数を減らしていきましょう。

 では、善玉コレステロールを増やすにはどのような方法があるか?というと・・・
一つには、医師の処方の元に「内服薬」で増やす場合
ウォーキング a walkingもう一つには、普段からの「運動」というのが一番の方法です。これが、基本ですよね!!
運動は、週3回、20分程度のウオーキングによる「有酸素運動(ゆうさんそうんどう)」を基本に運動するといいです。普段の生活内では、エスカレーターやエレベーターを使わずに階段を使ったり、歩いたりする機会を増やすことでも改善されます。

新型インフルエンザが流行しています。
うがい、手洗いなどの予防をしっかりしながら、自分の体の健康管理をしていきましょう。
正しいうがいの仕方
正しい手洗いの仕方

コレステロール(cholesterol)とは
「体に悪いもの」というイメージを持ちやすいですが、コレステロールは脂質の一種の遊離脂肪酸(ゆうりしぼうさん)で、細胞膜や胆汁酸(たんじゅうさん)、各種ホルモン、ビタミンD前駆体という健康な体を維持するためには必要不可欠な原料です。
また、悪玉コレステロールと善玉コレステロールのバランスが保たれていることが重要とされます。

悪玉コレステロール(Low Density Lipoprotein cholesterol)とは
 コレステロールは脂肪分なので、そのままでは血液中に溶け込めませんので、「悪玉コレステロール」と呼ばれるリポタンパクによって全身に運んでもらいます。LDLにはコレステロールを運ぶという大切な役目があるので、完全な「悪」ではないのですが、LDLが増えすぎたときに血管内に付着して血管を狭くするので「悪玉」といわれます。

善玉コレステロール(High Density Lipoprotein cholesterol)とは
 善玉コレステロールは、血液中に余った悪玉コレステロール(LDL)を回収して、コレステロールを肝臓へ運ぶという大切な役目を持っています。そのため、善玉コレステロールが悪玉コレステロールよりも少なくなると、余分な悪玉コレステロールを回収出来ずに血管内に付着させてしまい血管を狭くしてしまいます。

社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター
業務課長:新田悦子