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2009.12.21 第2段シナリオ風介護予防劇 第2の場面 どこにしまったの!?保険証と財布の行方は?〜上手な対処法〜

〜シナリオ風介護劇〜
Scenario style preventive approach in long term care play
「認知症予防・対処法」

介護予防教室 認知症を予防しよう!!こんなときどうすればいいの!?

第2の場面「どこにしまったの!?保険証と財布の行方は?」

ハナさんは、85歳になりました。以前より物忘れが進んできたようです。最近は出かけることが少なくなり、部屋で物を探していることが多くなりました。特に通帳や印鑑が無いと先日も大騒ぎしました。娘の幸子さんが病院にいく際は送り迎えを手伝っています。
今日は病院にいく日なので朝から娘さんがハナさんの隠居にきたところです。

(皆で財布と保険証を探しているところから再開します)
Preventive approach in long term care play091105_028幸子:全くどこにいちゃったのかしらないわねー
愛子:(冷蔵庫にあるのを見つけ、幸子を呼び寄せる。会場に向かってアクションする)
お母さん、のど渇いちゃったわ、冷蔵庫にヤクルトなんかないですか?
ハナ:ヤクルト?この忙しいのに・・・
幸子:そうね、探してのど渇いたね。おかあさん、なにか飲み物ちょうだい。
ハナ:しょうがないね−。この前買ったからあるよ。どれどれ、ヤクルト・・・あ、あったわ・・・お財布!あらやだね、こんなところにあったんだわ、あー見つかってよかった!
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舞台下に下りる
愛子:(幸子を呼び寄せ一緒に舞台をおり)幸子さんわかったでしょう、あんな調子よ。困ったわ。なんか物忘れが目立ってきたわ。そうだ、この間介護教室に行ったとき、地域何とかセンターに相談すればいいって言ってたわ。相談してみてもいいかしら・・・
幸子:そうね。認知症に気づいたら早く相談したほうががいいって聞くものね。相談しましょう愛子さん。
Preventive approach in long term care play091105_ 036.jpg

はいありがとうございました。これで劇は終了いたします。
親切に探してあげると逆に疑われてしまうことがあります。だからといって探してあげなければいつまでも本人は探していますのでこれも困ります。
2回目の例では、お嫁さんが財布を見つけましたが、目配せして幸子さんを呼び、ハナさんがいかにも自分で見つけたように仕向けました。そうすると、誰かを疑うことも、誰かが疑われることも無く、ご本人も自分でやったことだと自覚します。誰かにぼけてきたといわれても、認めたくない気持ちは誰でも持っています。一緒に探して見つけても、捜し物はなるべく自分で発見したようにする。これがポイントです。このような例をご参考になっていただければと思います。
この後お嫁さんは地域包括支援センターに電話をして相談しました。
認知症の予防には「色々な人と交わること」「閉じこもらず出かけて体を動かすこと」を勧められ、介護保険を申請し「デイサービスを週2回」利用をすることになりました。
物さがしは相変わらずですが、以前より明るくなり 話題も増えたようです。

おさらい(^。^)!
第1の場面 認知症は何気ない生活にまぎれてくる!!
第1の場面 認知症は何気ない生活にまぎれてくる!!〜上手な対処法〜
第2の場面 どこにしまったの!?保険証と財布の行方は?