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2009.12.7 第2段シナリオ風介護予防劇 第1の場面 上手な対処法の例〜認知症予防・対処法〜

〜シナリオ風介護劇〜
Scenario style preventive approach in long term care play
「認知症予防・対処法」

介護予防教室 認知症を予防しよう!!こんなときどうすればいいの!?

介護予防教室1014.jpg西田町に住んでいるハナさん一家のある風景です。西田ハナさん80歳 長男夫婦と3人暮らし。長男夫婦は仕事をしており帰りが遅いです。ハナさんは夫が3年前になくなりましたが、炊事、洗濯、掃除、ゴミ出しなど何でも自分でおこなっていますが、少し足腰が弱ってきています。近所のクマさんは78歳、よくハナさんの家に遊びに行っています。最近、ハナさんは同じ話をするので、嫁の愛子さんは、少し呆けてきたかなと感じています。

第1の場面 認知症は何気ない生活にまぎれてくる!!上手な対処法の例
介護予防教室 1015.jpgハナ:今日はゴミだしの日だから、ごみを出しにいがねっきゃなんね。あれも、これも・・・
(ごみ収集所でクマさんと会いました)
ハナ:おはようクマちゃん。
クマ:おはようハナちゃん。あれ、なんだいそれ、ビンかい?今日は瓶出す日ではねーぞい。今日は金曜日。瓶は昨日だぞい。今度、ごみ出す日は声かけっかい?
ハナ:そうしてもらえるとありがだいない。でも悪いない。面倒かげっちまってわるいない。自分でやっからいいぞい。
クマ:ハナちゃん、気にすんなって。昔からのつきあいなんだがら。
ハナ:ありがとうねクマちゃん。今度お茶でも飲みにきてない。

(数日後、道で、嫁の愛子さんとクマさんが会いました)
介護予防教室1017クマ:こんにちは愛子さん。ハナちゃんだけど、この前金曜日に瓶のごみをもってきたんだよ。実はそれが初めてではなくて、いままでにもゴミ出しで無い日にもってきたり、何回かあんだよ。だから一応、報告と思ってね・・・それで、あんまり責めるように言うとハナちゃんも傷つくと思うから、今度ごみを出すときに、あたしが声をかけようと思うんだけど、いいべがない?

介護予防教室020.jpg愛子:あら、そうだったんですか。いろいろご面倒をおかけいたしましてすみません。
   私もごみを出す日は、私からもお母さんに声をかけてみますね。私がやってもいいんだけど、そうするとお母さんのやれることを奪っちゃうし、嫁の私がそういうこと言うと、傷つけるかもしれないなと思って悩んでいたんですよ。近所の方から声をかけてくれると私も助かります。声をかけてくださってありがとうございますね。また何かあったら、遠慮なく教えてください。
クマ:よかった。んじゃこれからもよろしくない。困ったことがあったら、声かけてない。一人で悩むんじゃないよ

ナレーター:
いかがだったでしょう。こんな風に対応できたら素晴らしいと思いませんか。
クマさんは単にごみだしじゃない日を強い口調で教えるのではなく、ごみ出しの日に声をかけるという方法で、ハナさんを支えることにしました。なかなか他の家庭のことに口を出すようで、勇気がいることかもしれませんが、こういった近所の方からの声かけが、大変助かることもあります。
次は先程のハナさんが5歳くらい年をとってより認知症がはっきりと現れてきた状態の場面です。

次回第2の場面に続く
第2の場面タイトル予告:「どこにしまったの!?保険証と財布の行方は?」

おさらい(^。^)!
第1の場面 認知症は何気ない生活にまぎれてくる!!