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2010.12.20 ワンポイントリハビリ 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)について

ワンポイントリハビリ
骨粗しょう症について 

骨折 Fracture 骨粗しょう症は自覚しにくく気づきにくい病気です。背中が丸くなる、身長が縮むといった症状は徐々に起こるためなかなか病気であると気がつきません。したがって、気がついたときには病状がかなり進行していたということも少なくありません。
骨粗しょう症によりもろくなった骨は、体の重みが加わるだけで潰れてしまうことがあります。 これを圧迫骨折といいます。圧迫骨折が起こると背骨がまがったり、身長が縮んだり、痛みを伴ったりします。ただし、このような状態になっても痛みを伴わない場合もありますので、日ごろから細やかな自己チェックが必要になります。また、自治体などが実施する骨密度測定を定期的に利用するのもよいでしょう。骨粗しょう症は早期発見、早期治療が重要なのです。

今回は簡単に、自分でチェックできる項目を紹介します。
・背が縮んだように感じる(実際に身長が縮んだ)
・背中や腰が曲がったように感じる
・背中や腰の痛みのため、動作がぎこちない
・腰が痛いが、レントゲン検査では椎間板や脊柱管に異常がない
・外出がつらい
・おなかがすぐにいっぱいになる
上記のチェッ項目が3つ以上当てはまる場合は、骨粗しょう症の可能性があります。

では、なぜ骨粗しょう症になるのでしょうか?
 骨密度は20歳前後でピークに達します。そののち40歳代半ばまではほぼ一定ですが、 50歳前後から急速に低下していきます。骨をつくるのに必要なカルシウムは、腸から吸収されて骨に取り込まれますが、年を取ると腸からのカルシウム吸収が悪くなってしまうのも骨密度低下の原因の1つです。
骨粗しょう症についてナースより Osteoporosis from the nurse 加齢に伴う骨粗しょう症の治療に対しては、カルシウムの吸収を促す薬や骨密度を増やす薬などが用いられます。多くの人は加齢とともに、骨密度が減ってしまいます。しかし、バランスのとれた食事や適度な運動を心がけることにより、骨密度の低下を防いだり、低下の速度を遅らせたりすることができます。

 運動に関しては、個人差があり、人によっては骨折を引き起こす危険性もあるので、まずは、かかりつけの医師・医療機関に相談し、自分に合った方法を見つけましょう。

社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター
理学療法士