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2011.1.21 南東北グループニュース インフルエンザ注意報発令

大流行!!

インフルエンザ注意報発令

 インフルエンザは、例年、11月上旬頃から散発的に発生し、1月下旬から2月にピークを迎えた後、4月上旬頃に終息していきます。2011年1月もインフルエンザの流行が各地より報告されています。
風邪の症状があったら、お医者さんに早めの受診をしましょう!!

インフルエンザウイルスの特性
インフルエンザウイルスは、A型、B型、C型に分類されており、ヒトの世界で流行しているのは、A/H1N1型ウイルス、A/H3N2型ウイルス、B型ウイルスという3種類ありますが、これらのウイルスの違いで症状等に大きな違いはないといわれています。また、高齢者の場合は、38度以上の発熱などの典型的な症状を示すことなく、微熱や長引く呼吸器症状がインフルエンザ発症となっていることもあります。
インフルエンザの症状
典型的インフルエンザの症状
・発病は急激で高度の発熱
熱は急激に上昇して、第1〜3病日目には、体温が38〜39度になる。(1週間程度で快方に向かう)
マスク Mask・頭痛
・腰痛
・筋肉痛
・全身倦怠感などの全身症状
・鼻汁、咽頭痛、咳などの呼吸器症状
インフルエンザの診断
インフルエンザに特有の臨床症状、所見がないため、確実な診断には検査による医師の判断が必要です。自ら安易に判断せず、早めに受診しましょう。
インフルエンザの治療
インフルエンザの治療は安静にして休養をとることや対症療法のほかに、抗インフルエンザウイルス薬が用いられます。
抗インフルエンザウイルス薬
・A、B両型に有効なノイラミニダーゼ阻害薬のリン酸オセルタミビル(内服)
・ザナミビル(粉末吸入)
・イナビル(粉末吸入)及びラピアクタ(点滴投与)
・A型インフルエンザに対して有効なアマンタジン(内服)
※いずれも発病48時間以内に投与を開始すると効果が高いとされます。
※ 抗インフルエンザウイルス薬については、耐性獲得の問題があり、特にアマンタジンに対しては高頻度に耐性を獲得しており、また最近はオセルタミビルについても、耐性ウイルスの出現が見られているため、情報に注意が必要です。

インフルエンザの予防
 インフルエンザは流行性疾患であり、その予防の基本以下の通りとなります。
1)日頃からの十分な休養
体力をつけ、抵抗力を高めることで感染しにくくなります。
2)バランスのとれた栄養の摂取
体力をつけ、抵抗力を高めることで感染しにくくなります。
3)帰宅時のうがい・手洗い
手洗いは接触による感染を、うがいはのどの乾燥を防ぎます。
正しいうがいの仕方http://www.kaigo-hiwada.com/blog/000592.html
正しい手洗いの仕方http://www.kaigo-hiwada.com/blog/000591_6.html
4)適度な温度・湿度を保つ
ウイルスは低温、低湿を好み、乾燥しているとウイルスが長時間空気中を漂っています。加湿器などを使って室内の適度な湿度を保ちましょう。
5)人込みを避ける
人込みを避け病原体であるウイルスを寄せ付けないようにしましょう。
6)マスクを着用する
咳やくしゃみの飛沫から他人に感染するのを防ぐ効果もあります。『人に対して』という意味で周囲への感染防止のため着用しましょう。『エチケットマスク』などといわれることもあります。
7)流行前のワクチン接種等
ワクチン接種後はすぐに効果は出ず、効果の発揮には2週間程度かかるといわれます。また、ワクチン接種はインフルエンザの重症化を防ぐため、高熱にならない場合もありますので、お医者さんへの早めの受診をしましょう。

財団法人 脳神経疾患研究所 総合南東北病院
http://www.minamitohoku.or.jp/
「インフルエンザ施設内感染予防の手引き」参考
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/taisaku.html#taisaku09

社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター