2011年6月13日
ワンポイント介護術
高齢者でお薬の飲み忘れがあり、ご家族や支援者による服薬管理が必要となる場合があります。
そのような時、介護者は初めからすべての薬を預かり、1回分ずつ管理してしまいがちです。しかし、それはその人に合った服薬方法なのでしょうか?介護者の負担は増えていませんか?服薬方法に少しだけ工夫を加えることで、1回分ずつ管理をしなくても自身で内服できる場合があるはずです。
そこで…
自立を促す服薬方法をいくつかご紹介したいと思います。
○お薬引き出し収納ケース
・昼・夕にわけ、それぞれのお薬を整理し分かりやすくできます。
「薬を飲むこと」はほぼ忘れないが…このような時に使用してみてはどうでしょうか?
・内服薬の種類が多く、お薬を重複して飲んでしまう、飲み忘れる錠剤がある様子
・朝昼夕どの薬をどこで飲めば良いかわからない様子
※朝・昼・夜の時間的な理解をされている方でないと使用は難しいと思われる。
介護者は1カ月などの長期間に1度のセットで良いため介護負担はとても少ない。
○お薬カレンダー
1週間、曜日、朝昼夕ごとに分かれている。
薬の飲み忘れが見て分かりやすくなっている。
食後、目につく所へ置いておくことで、自身で内服したかどうかの確認できる。
介護者は1週間単位でのお薬セットとなる。
介護者も1週間の服薬状況の確認ができ、飲み忘れの状況がわかる。
○1日分のお薬箱(空き箱リサイクル)
身近な容器を利用して、朝昼夕に分けて使用。
薬の飲み忘れが多い方でも介護者による1日毎の確認と声掛けできちんと自身で内服できる場合がある。
服薬後の空き袋を容器に入れてもらえば、内服の確認ができる。
自分自身でお薬を内服することは、日時の確認、生活リズムの意識付けが行われ脳への刺激ともなります。生活意欲の向上へと繋がるのではないでしょうか?
注意:物忘れ・認知症の状況を良く考慮しましょう。