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2011.8.1 菊地施設長のひとりごと 〜 涙 〜 2011年8月号

 私は、早朝からラジオを聴く習慣があります。NHKのラジオ深夜便・・・。心に染み入る歌が流れてきます。
 ♪♪あまりひっそり流すから、そうとは気付かず見過してた♪♪ 歌手宇崎竜童氏の
「涙なんだ」という歌です。東日本大地震で、多く方々が亡くなり、そしてまだ行方不明も多数おられる中、筆舌に尽くしがたいです。そして、原発事故で、多くの方が避難・計画的避難区域となり住み慣れた我が家から避難。仮設住宅にも未だに入居できずにいる方も多数。さらには、農業に対する大打撃・・・・・・哀悼の意と、すべてに涙を流すしかないのでしょうか...
 総合南東北福祉センターも、地震の影響で建物の被害がアチコチ・・・これも涙。
しかし、嘆いていてばかりはいられません。当センターも現在は、復旧工事はほぼ終了し平常さを取り戻しております。職員の気持ちは折れておりません。ご利用者さんも前向きに生きています。

がんばろう!総合南東北福祉センター
がんばろう!福島
がんばろう!東北
がんばろう!日本

 先日、このようなことがありました。地震の影響で、施設が壊れ、当施設に緊急入所していただいていたご利用者さんが、緊急入所前の、もとの施設に戻られました。当日、施設を離れる時の本人の言葉を私は聞くことができませんでしたが、無言で、涙を流しておられました。涙を流した本人の真意はどこにあるのか・・・・・・職員は、いつも明るく元気に、励まし、声掛けをしていました。当職員とそこまでの関係ができていたことに、心から感動いたしました。「すべては利用者さんのために」の実践が、崇高な表現である「涙」をいただくことができたのかな、と思っております。私自身も、特別養護老人ホーム南東北ロイヤルライフ館に着任してまだ2カ月足らずの若輩ものですが、がんばらねばと決意を新たにいたします。
 そして、まったくの余談ですが、私は「爬虫類」がとても、とても、とても苦手であり、大粒の涙です。しかし、大自然のこの地で仕事をしていく以上、共存できるよう努力します。 施設長、何とかして〜という声に、俺に任せろ!!といえるように。

社会福祉法人 南東北福祉事業団
特別養護老人ホーム 南東北ロイヤルライフ館
施設長 菊地弘