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2011.9.5 橋本顧問のひとりごと 2011年9月 菜園での出来事・・・

 平成23年3月11日(金)午後2時46分の東日本大震災で起こった東京電力福島第一原子力発電所事故により、総合南東北福祉センターにも放射能が飛散した。恒例の畑での野菜作りも一時危ぶまれたが、利用者さんたちに楽しんでもらいたい気持ちもあって耕作することになった。利用者さんとスタッフの協働で花や野菜の種を蒔き日々皆で手入れを施し、ようやく「じゃがいも」「とうもろこし」「枝豆」「さつまいも」それに「すいか」「メロン」等が実り始める。この中でじゃがいもは毎年恒例のビアガーデンでじゃがバターとして利用者さんに提供されて好評を博す。残りの作物はまだ若干早いので収穫時を楽しみにしていたところ、ここにきてとうもろこしの木が倒されて収穫前のとうもろこしが食い荒らされる事態が利用者さんによって知らされた・・・。丹精込めて育てていたとうもろこしは根本から倒されてきれいに食べられていた。何者の仕業だろうとスタッフの間で話をする中で、これは「白鼻芯(ハクビシン)の仕業ではないか?」となり、インターネットで生態を調べてみた。

名称:ハクビシン(白鼻芯) 学名:Paguma larvata
生息地:東南アジア、中国など。
    日本では、北海道と東北南部、関東甲信越、四国と近畿・中国・九州の一部に分布。
えさ:雑食性(ミカン、カキなどの果実や、昆虫、爬虫類などの小動物)。
特徴:東南アジアからアフリカに広く分布するジャコウネコの仲間。体は、狸に似ていて体長60cm〜65cm。黄褐色で鼻すじが白くなっていて名前の由来になっています。
明治時代から捕獲の記録があり、戦後、神奈川・静岡・愛媛など、国内各地で捕獲され、最近では東京での繁殖も確認されています。東南アジアや中国南部が原産で帰化種と考えられているが、ハクビシンがどのくらいむかしから日本にいたのかはよくわかっていないそうです。
                                   とあった。
すいか Watermelon 畑には、これから収穫が楽しみのメロンや西瓜等も実っているので、これを守るために防護策を検討するも良策無し・・・。とうもろこしを犠牲(全滅)にして西瓜を守ることにした。おかげで西瓜に被害はなく立派な丸々と大きなスイカが収穫することができた。重さが11kgありとても一人では持てないほどでスイカ割りでも割れないほど。甘み十分真っ赤に熟した西瓜を利用者さんたちと食べる。まだ数個収穫前の西瓜があるのでほかの野菜などと一緒に監視を続けるも、ハクビシンは夜行性とのことで誰もその姿を見た人はいない。
 今はただただ食べられないことを祈るだけの今日この頃である・・・。

※ハクビシンについては、インターネットの「フリー百科事典ウィキペディア」にて調べました。

社会福祉法人 南東北福祉事業団
顧問 橋本 静昌