2011年10月 4日
ワンポイントメディカル
がんのお話 パート2
(6)がん治療にはどんな治療があるの?
1)放射線治療
手術ができない、あるいは望まない時に形態を維持しながら治療できます
2)抗がん剤治療
内服や注射によって全身にくまなく抗がん剤を行き渡らせ、全身のがんを治療します
3)手術
早〜中期のがんを手術で切除する治療です
4)温熱療法
マイクロ波や電磁波を用い、全身あるいは局所を加熱し、放射線治療や抗がん剤治療の補助的治療として行います。
5)免疫療法
体を守る免疫機能を担当する細胞ががん細胞を攻撃するよう導く治療です。
「がん治療=手術」ではありません。放射線治療や抗がん剤治療も有効な治療方法です。がん治療は、どの臓器にできたか、どの場所にできたかによって有効な治療方法が異なります。
※放射線治療とは、エックス線やガンマ線、陽子線などの粒子は、がん細胞のように代謝の良い細胞に強く作用するので、がん細胞のDNAに直接作用してがん細胞を退治する治療方法です。
(7)がんを予防することはできないの?
がんを予防するには、こどもの頃からよい生活習慣を身につけることが大切といわれています。特に“たばこ”はがんの最大の原因ともいわれています。“たばこ”がなくなれば男性のがんの3分の1はなくなるともいわれています。また、子宮頸がんには、ワクチン予防接種もあります。
しかし、それだけでは絶対がんにならないとはいえません。だからこそ、がんを早期発見し、治療につなげるための「がん検診」が必要です。
がん検診の種類
・胃がん検診・・・・・・・・・・40歳以上1年に1回
・肺がん検診・・・・・・・・・・40歳以上1年に1回
・大腸がん検診・・・・・・・・40歳以上1年に1回
・乳がん検診・・・・・・・・・・40歳以上の女性 2年に1回
・子宮頸がん検診・・・・・・40歳以上の女性 2年に1回
(8)子宮頸がん予防接種
子宮がんには、子宮の入り口にできる子宮頸がんと子宮の奥にできる子宮体がんの2種類があります。子宮頸がんは、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が主な原因で20歳から30歳代に急増しています。このウイルスは珍しいウイルスではなく、予防ワクチンが開発されています。
予防ワクチンを接種する年齢は、11歳から14歳が良いといわれています。しかし、予防接種だけでは完全な予防はできせん。がん検診が受けられる年齢になったら産婦人科でがん検診も合わせて受けることをお勧めします。
子宮頸がんについてhttp://www.kaigo-hiwada.com/onepoint/op-medi/001395.html
1.バランスのとれた栄養をとる
2.毎日、変化のある食生活をする
3.食べ過ぎを避け、脂肪は控えめに
4.お酒はほどほどに
5.たばこは吸わない
6.食べ物から適量のビタミンと食物繊維質のものを多く摂る
7.塩辛いものは少なめに、あまり熱いものは冷ましてから
8.焦げた部分は避ける
9.カビの生えたものに注意
10.日光に当たり過ぎない
11.適度にスポーツをする
12.身体を清潔にする
※がんのお話は郡山市保健所発行「がんのおはなし」をもとに作成しています。
※検査の方法やがん治療等の内容は総合南東北病院陽子線センターのアドバイスを基に編集しています。
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PET検査を利用したがん検診の情報ページへ(http://pet.minamitohoku.or.jp/)