2012年2月20日
ワンポイントリハビリ
「転倒予防にバランス能力を高めましょう」とよく言われますが、「バランス能力」とは何でしょう?
バランス能力とは静止姿勢や動作中の姿勢を保つ能力や不安定な姿勢から速やかに回復させる能力を意味します。バランス能力は感覚系・中枢神経系・筋骨格系などが重要な役割をしています。
1.感覚系(視覚・表在感覚・深部感覚・前庭感覚)…体の位置や動きを感じる
2.中枢神経系(小脳・脳幹) …情報を整理して指令を出す
3.筋骨格系(筋・骨・関節) …体を動かして姿勢を調整する
高齢者は加齢により筋力が低下しているため、筋力がバランス能力に大きく影響しています。転倒予防には筋力トレーニングとバランストレーニングを併せて行うと効果的です。トレーニングの例を以下にご紹介します。自分のペースに合わせて無理なく行いましょう。
○筋力トレーニング―椅子スクワット
足を肩幅くらいに開き、椅子から立って座る動作を繰り返します。
なるべく手の力を使わないで足の力だけで行います。
動作をゆっくり行ったほうが効果が高いです。
○バランストレーニング―片足立ち
手すりや机など支えのあるところで片足立ちの練習をします。
まずは10秒とまれることを目標にしてみましょう。
参考:厚生労働省 e-ヘルスネット バランス運動と効果の実際
http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-04-009.html