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2012年2月号 橋本顧問のひとりごと〜豆まきと恵方巻き〜

橋本顧問のひとりごと2012年2月号

豆まきと恵方巻き

 「小寒の氷大寒に解ける」これは昔から云い聞かされている言葉である。
 しかし、今年は趣が違う。何と暦通り大寒に入った頃より寒波が到来し、積もった雪は解けず、反面雪の消えた道路は乾いていて通勤には支障はないが、一歩日陰に入るとスケートリンクのような状態になっていて氷上を走行するような状態となり、注意が必要な日々である。
豆まき Bean scattering ふと暦を見てみると、今年は大寒と旧暦の正月が重なっているではないか。寒いのも当然だが、2月4日は「立春」だが、果たして2012年は暦通りになるのか?
 前日は「節分」で豆まきが定番。私共の総合南東北福祉センターでも、老人ホームやデイサービスなどの各事業所ごとに、スタッフ扮する鬼に声高らかに「鬼は〜外!」の声が聞かれた。
 我家でも豆まきは私が行うことになる。近所には子供の姿があまり見られず、元気の良い声が聞かれない寂しい節分となる。つい昔を思い出す・・・当日は宵の口に玄関や普段出入りしている所に、柊(ひいらぎ)の枝に鰯の頭を刺して鬼の襲来を防ぐ。そして、夕食後に味噌汁の鍋で豆の枝を箸代わりに豆を煎る。これを升に入れて神棚に供え、同時に豆を撒く人にとお駄賃も供える。
 私には兄弟が多かったので、我先に駄賃欲しさに豆まきをしたことが思い浮かぶ。これ等は今の若者に話してもピンと来ないだろうが、昔ながらの伝統である。
恵方巻き Lucky-direction sushi roll 今では神社、仏閣や幼児達による豆まきが節分行事になっているが、広く家庭でも受け継がれてほしいものだ。今年もひとり大声で、「福は〜内!鬼は〜外!」といいながら豆は豆でも落花生を撒く。また、最近節分に欠かせない「恵方巻き」を2012年のめでたいとされる方角の北北西を向いて無言で食す。ご苦労分の駄賃はないがお神酒があるので、今宵も百薬の長としてたしなむ・・・今年こそは「災い転じて福となす」となるよう願いながら・・・。

社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター
顧問 橋本 静昌