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ワンポイント介護術 正しい座位保持の姿勢 〜ベッド編〜

 ベッド上での座位保持について、ギャッチアップ後に時間がたつと身体がずり落ちてしまうことが多くありませんか?

身体に負担のかかる姿勢は皮膚疾患につながる原因になるため、正しい姿勢を保持することは大切な事です。身体に負担なく座位保持ができると、ベッド上で食事が楽にできたり、ベッド上で読書や余暇活動を行える時間が増えます。まくらや布団をちょっと工夫するだけで行えますので、紹介します。

     

基本の姿勢について
この姿勢はファーラ位と呼ばれ背もたれが45度で、ベッド上での姿勢において良いと専門的に定義されている姿勢です。足の上がる角度は膝が少し曲がる程度が良いでしょう。
【A】
正しい在保持姿勢 基本姿勢

食事が安楽な姿勢について
Bの写真はAの写真と枕の位置が違っているのが分かります。Bの姿勢は、枕が少し頭より下側の位置にありますが、こうする事であご引いた姿勢になり食事をする上でむせりにくい姿勢になっています。
【B】
正しい在保持姿勢 食事が安楽な姿勢について

BとCの写真の違いは枕が有るか無いかですが、実際に二つの姿勢で食事をしてみるとBの写真の姿勢のようにあごを引いている姿勢のほうが安楽に食事ができます。

【C】
正しい在保持姿勢 食事が安楽な姿勢について
A、B、Cの写真は少しの違いですが、ちょっとした工夫で安楽な座位保持ができます。

     

布団を使用した座位保持の方法
ベッドの種類によっては足の上がらないものもありますが、この姿勢だとお尻の部分にくぼみがないため姿勢が下にずり落ちてしまいます。また、Dの写真のように足が伸びた状態の姿勢よりも、Aの写真のように足が曲がっている姿勢の方が椅子に座っている姿勢に近いため、安楽に座位保持ができます。
【D】
正しい在保持姿勢 布団を使用した座位保持の方法
足が上がらないベッドの場合は、Eの写真のように布団を丸めた物を足の下にいれると座位保持が安楽に出来ます。
【E】
正しい在保持姿勢 布団を使用した座位保持の方法
まくらと布団を活用する事で安楽なベッド上での座位保持ができます。身体に負担がない姿勢保持の方法を試してみてください。

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