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ワンポイントリハビリ12月号 首・肩のこりを改善しよう パート1

ワンポイントリハビリ
首・肩のこりを改善しよう パート1

 悪い姿勢で過ごしたり、目の疲れやストレスなどがあったりすると、背中の表面にある僧帽筋(そうぼうきん)や、肩甲骨を支える肩甲挙筋・菱形筋(りょうけいきん)などの筋肉が緊張し、血流が悪くなります。すると、乳酸などの疲労物質がたまって肩や首のこりが生じます。こりが生じると、それが精神的なストレスになり、さらに血流が悪くなってしまいます。こうした"こりの悪循環"を断つには、運動を行って筋肉の緊張をほぐし、血流をよくすることが大切です。今回は2つの運動を説明していきます。
注意!!
・しびれや悪循環がある人は、整形外科を受診して下さい。
・ピリッとした痛みを感じた場合は、すぐに運動を中止して下さい。
・いすは安定したもので、背筋を伸ばし深く座ったとき両足が地面に着く高さのものを。
【首の後ろの筋肉を伸ばす運動】
首の後ろの筋肉を伸ばす運動1.いすに深く座って背筋を伸ばし、あごを軽く引いて頭を前へ倒す。
2.両手を組んで後頭部にのせ、手の力を抜いて両手の重みで首の後ろの筋肉を伸ばす。
※頭を押し下げると首を傷める可能性があるので、手に力は入れない。
3.深呼吸を3回し、ゆっくり頭をあげる。
【肩から首の筋肉を伸ばす運動】
肩から首の筋肉を伸ばす運動1.いすに深く座り、頭を左へ傾けて軽くあごを引く。
2.右耳の上辺りに左手を置き、左手の重みだけで首を左側へ倒していく。
※ 力を入れて頭を引っ張ると首を傷める可能性があるので手の重みだけで筋肉を伸ばす。
3.深呼吸を3回したら、ゆっくり頭をあげる。手の左右を替えて、同様に首を右側へも倒す。
※ 効果を感じにくい場合は、下ろしたほうの手で水の入ったペットボトルなど重みのあるものを持ったり、いすの脚をつかんだりするとよい。

社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター
理学療法士