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良い姿勢と座り方〜車椅子編〜

 以前に椅子での良い姿勢と座り方についてご紹介しましたが、今回は車椅子編をご紹介します。車椅子はあくまでも移動手段の一つです。食事の時などは、可能な限りは椅子に座った状態で過ごす事が望ましいですが、車椅子に座った状態で過ごされる場合にどんな姿勢が良いのか参考にしていただければと思います。


1.姿勢について
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①左の図Aはフットレストに足をあげている状態です。足もしっかりフットレストについており、背筋も伸びています。










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②左の図Bはフットレストを上げ、床に足をつけている状態です。足が床に付く方は、移動する場合以外は足を床についてもらうと良い姿勢をとることができます。



 





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③図Cの姿勢はお尻が前へずれてしまっています。この姿勢では車椅子から転落の危険もあり、また、仙骨部(お尻の割れ目上の骨の部分)に体重がかかって、痛くなってしまう姿勢です。










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④図Dは車椅子のサイズがあっていない場合や麻痺などがあるために、体が右(又は左)に傾いてしまっています。これでは何をするにも難しくなり、また体も痛くなってしまいます。






2.良い姿勢を保持する方法

 上記の図C、Dの姿勢を良い姿勢にし、さらにその姿勢を保つために役立つのがクッションや座布団、枕などです。自宅にあるものを使って姿勢を保つことができます。
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①図Cのようにお尻が前へずれてしまう場合は、左の図Eのように太股の下にクッションなどをはさめることで姿勢を保つことができます。




 




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②図Dのように左右に傾いてしまう場合は、左の図Fのように傾いてしまう側にクッションなどをはさみます。はさむことによって体と車椅子の間の余分な隙間をなくし、また体を支えることができます。






以上、車椅子での良い姿勢と座り方をご紹介しました。ご自宅でも参考にしていただき、安全・安楽な生活をおくっていただきたいと思います。



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