2013年6月26日
今回のワンポイントメディカルでは、夏に向けて増加していく食中毒の予防について紹介していきたいと思います。
1.食中毒とは?
食中毒とは、食品、調理器具、容器包装に付着した細菌やウィルスなどの微生物、自然毒、化学物質などを摂取したことによって起こるもので、下痢、嘔吐、腹痛などの症状を示す健康被害の事をいいます。
2.食中毒予防の三原則
つけない:適切な手洗い
(1)手洗いのタイミング
・調理開始前
・トイレの後
・生鮮食品(肉、魚、卵)を触った後
・顔、髪の毛を触った後
・食事前
(2)手洗いの手順
1.時計、指輪などを外す。
2.手を濡らし、石鹸をつける。
3.手のひら、手の甲をこする。
4.指先、爪の間をこする。
5.指と指の間をこする。
6.親指の根本を洗う(親指を掴んでねじるように)。
7.手首を洗う。
8.流水で流し、清潔なタオルでよく水気を拭き、乾かす。
※手順の最後にアルコールを噴霧し、手にすり込むとなお良い。
(3)汚れが残りやすい所
・指先や爪の間
・指の間
・親指の周り
・手首
・手のしわ
増やさない:食品の温度管理
(1) 冷蔵庫の管理
・詰めすぎに注意し、一定の温度が保たれるようにする。
・食品を個別の容器で保管し、食品どうしが触れ合って汚染されないようにする。
・庫内温度は、冷蔵10℃以下、冷凍は-15℃以下。
・解凍は冷蔵庫内でゆっくり行う。
・定期的に霜取りし、取っ手・庫内の清掃を行う。
※食品の長時間の室温放置は避ける事。
殺菌する:十分な加熱調理、調理器具の殺菌
(1) 十分な加熱調理
・一般加熱調理は中心部まで、75℃で1分間以上加熱する。ノロウィルスは85℃で1分間以上の加熱が必要です。
(2) 調理器具の殺菌
・85℃以上の熱湯をかける。
・アルコールを噴霧する。
・漂白剤につける。
以上が食中毒予防の基本的な対策です。この記事が、みなさんの食中毒予防の一助になれば幸いです。
社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター