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ワンポイントリハビリ 「運動でロコモを予防しよう!」

<バランス能力や筋力を運動で維持向上させる>
ロコモティブシンドロームを克服するためには、治療とともにトレーニングを進めることが大切です。
筋力やバランス能力を向上させ、症状の軽減に役立つとされる「スクワット」と「片脚立ち」を紹介します。
間違った方法や過剰なトレーニングで痛みが悪化することもありますので、注意点を守って安全に行ってください。 


<スクワット…膝を痛めずに、周囲の筋肉を鍛えるのがポイント>
「自力で歩ける」人は、ひざに負担をかけないスクワットを行います。4〜5秒かけてお尻をおろし、4〜5秒かけて元の姿勢に戻ります。このとき、ひざを曲げすぎるとかえってひざを痛めてしまう場合があります。ひざを曲げすぎないコツは、「洋式トイレに腰掛けるつもり」で腰を下ろすことです。 5〜6回を1セットとして1日3セット行うのが目安です。
「補助具を使えば歩ける」人は、いすに腰掛け、机に手をついて、ゆっくりと立ち上がる動作を繰り返します。
「手助けがないと移動できない」人は、いすに座った姿勢から、机に手をついてお尻をわずかに浮かせる動作を繰り返します。


<片脚立ち…転倒に注意しながら、バランス能力や筋力を向上させる>
「自力で歩ける」人は、直立した姿勢から片方の足をわずかにあげて立つ動作を、1分間を目安に行います。バランスが崩れたら、無理せず片脚立ちをやめ、支えなどにつかまるようにしてください。
「補助具を使えば歩ける」人は、いすなどに両手でしっかりとつかまった状態で片脚立ちを行います。足を高く上げる必要はありません。

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社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター 理学療法士