2014年7月22日
●自助具は福祉用具です
病気や加齢により、身体に何らかの障害を持つ方の自立に役立ち、介護する方の負担を減らす役割をもつ道具を総称して福祉用具と呼びます。皆さんは福祉用具と聞くと、車椅子や、杖・歩行器、介護ベッドなどを思い浮かべるのではないでしょうか? 実はこれらの福祉用具の中に、もう少し身の回りの動作に密着した「自助具」(生活補助具)という物があります。今回は「Self help device」=「自らを助ける道具」といわれている「自助具」について紹介します。
●自助具とは?
自助具は、何らかの病気で麻痺や関節が固く動かなくなった、腕の切断など、日常生活を送る事が難しくなった方のために制作された道具です。自助具を使う事で、できるだけ楽に自立した生活ができるよう、工夫や改良が加えられ、単純な操作で利用できるようにと配慮されています。
食事・更衣・入浴・排泄・整容など生活の場面で使われる自助具、少しですが代表的な一部を紹介します。
[食事道具]
把持する力が弱い、上手く握れない方用固定バンド
[更衣道具]
手が届きにくい場所、高い位置にある洗濯物などをとるリーチャー
[調理道具]
野菜を片手で調理できるように固定できるまな板
●自助具を入手するには?
自助具は福祉用具の販売店などで販売していますが、食事、整容、更衣、調理、掃除、趣味活動など様々な応用動作場面で使われるため、より個別性が求められ、人によっては大きさや形、重さなど、異なる場合が多く見受けられます。このため、一人一人に適した自助具を選び、場合によっては制作や調整する事が必要となります。 また、自助具を使用したり練習する際は、医師やリハビリテーションの専門職などの指導やアドバイスを受ける事をお勧めします。