2014年10月 2日
【転倒予防とは?】
近年の社会の流れは『寿命の延伸』ではなく、『健康寿命の延伸』だと言われており、介護予防の必要性が強く唱えられています。高齢者で介護が必要となる原因の一つは、転倒・転落などによる骨折です。そこで、皆さんに介護予防の考え方にある転倒予防について知ってもらい、健康長寿に役立ててもらえればと思います。今回は転倒原因について紹介します。
【転倒の原因は?】
転倒の原因は、身体状況に関連した『内的要因』と生活環境に関連した『外的要因』に分けられます。
〈内的要因〉
・体の状態の変化:高齢、引きこもりなどからくる筋力低下。
・視野、視力、バランス感覚の低下。
・認知、心理面の低下などからくる不安、緊張、興奮、注意不足。
・服薬による副作用。
〈外的要因〉
・脱げ易い、滑りやすい履きもの使用(サンダルなど)。
・歩行する足元が、でこぼこしている・滑りやすい・物が散らかっている。
・夜間などで足元が暗くて見えにくい。
上記のものが転倒原因となっていますが、その中でも転倒の原因として“薬”があることはあまり知られていません。なぜ薬が転倒の原因になるのか? 薬には必ずと言っていいほど副作用があります。高齢者には以下の3つの特徴があるため薬の副作用には注意する必要があります。
・複数・多数の薬を飲んでいる。
・内臓の機能が低下しているため、副作用が出やすい。
・薬を飲み始めてから体調の変化があっても口に出さない(言わない)。
※薬を飲み始めてから変化がないか(ろれつがまわらなくなる、ボーッとするようになった、意欲がなくなる等、だるそうといった症状)様子がおかしいと感じたときは薬剤師や医師に相談してください。
次回、転倒を予防するにはどうしたらよいか?を紹介したいと思います。