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ワンポイント介護術 「健康教室 〜余暇時間の有効活用〜」

 通所介護・南東北日和田デイサービスセンターでは、午後からの余暇時間を活用し「健康教室」を開いています。
身体の健康や身体に良い食べ物の話、民謡や歴史の話など幅広い内容を扱い、毎日30分2コマの一時間で行っています。利用者さんは今まで、午後の時間を余暇時間として自由に過ごしていましたが、「健康教室」という場を設けることによって、講義の内容を楽しみに意欲を持って聴きに来る姿が目立っています。「健康教室」を始めてから約3ヶ月が経過し、教室の時間になると率先して一番前の席に座ったりと、講義を楽しみにしている利用者さんが増えてきました。興味を持って話しを聞くことは、脳を活性化し認知症予防にも効果的です。

「健康教室」の講義の内容を一部紹介します。

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内容は、口を動かすことを目的とした音読です。
音読を行う前に口を慣らそうと早口言葉を行いましたが、早く読むことができずに苦労している様子でした。しかし、音読では宮沢賢治の「雨ニモマケズ」をゆっくりと間違えずに読むことが出来ていました。高齢者になると、人と会う機会が減り会話も少なくなり言葉も出にくくなってしまいます。そこで、音読などでたくさん声を出すことによって脳への良い刺激となり、また声を出すトレーニングとしても効果的です。
別の講義では、指先の運動をしたり、脳のトレーニングとして地理(県庁所在地)や農作物についてのクイズを行うなど、利用者さんが楽しんで行える場を提供しています。以前と比べて生活に張りが出てきたように感じられ、みなさんの表情も活き活きと輝いています。

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今後も講義を通して、みなさんの健康や生活が向上できるようサポートしていきたいと思います。
また、総合南東北福祉センターでは、外部から講師を招いて定期的に市民公開講座を開催しており、さまざまな病気について分かりやすく解説を行っています。ぜひ、余暇時間を活用し、お話を聞きに来てみてはいかかでしょうか。

社会福祉法人 南東北福祉事業団
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通所介護 南東北日和田デイサービスセンター