2015年5月29日
手もとの本や携帯メールの文字が読みづらくなったら老眼が始まったサインなどと言われますが、なぜ老眼になってしまうのでしょうか?
私たちが物を見るときには、目に入ってきた光を角膜や水晶体を通してピントを合わせ、眼球の奥にある網膜に映しています。近くを見るときには水晶体を厚く調節していますが、若いときには弾力があった水晶体も加齢によって徐々に弾力が衰えるため、調節力も落ち、近くが見えにくくなります。これが「老眼」の状態です。
よく「近視だと老眼にならない」などと言われますが、これは間違いです。
老眼は誰にでも起こる老化現象のひとつなので、近視の人も遠視の人もやがて老眼になります。ただ、近視の人は近くのものはよく見えるため、老眼に気づきにくい傾向にあり、反対に近くが見えにくいという遠視の人は、ますます近くが見えなくなるため、老眼に気づきやすくなります。老眼は40歳ごろから始まります。そのままにしておくと疲れ目や肩こりの原因となるため、無理せず老眼鏡をかけましょう。
注意することは? ※老眼のあらわれ方には個人差があります。
紫外線を多く浴びたりタバコを吸うなどはNG
特に紫外線を目に浴びると網膜に異常をきたす原因になるので外出時は、UVカット機能のついた眼鏡やサングラスを利用し、ビタミンCやポリフェノールなどの抗酸化成分も意識してとりましょう。
肥満、高血圧、糖尿病など
動脈硬化の原因となり眼球内の細かい血管を詰まらせ、老眼を加速させてしまうので健康的な食生活を心がけてください。