2015年8月21日
日本の気候と関係?
春から夏にかけて、特に女性では脚(足)がむくんだり、だるさを感じたりすることが多くなります。これは梅雨を迎え、気圧が低く湿度が高い日が続く日本の気候と関係があるようです。こんな減少を足裏療法家で看護師の市野さおりさんは“重だる脚”と呼んで、対策をアドバイスしています。
「気圧が下がると、外から脚にかかる圧力が低下して筋肉が弛緩し、体内循環をよくするポンプ機能が下がる。また湿度の上昇で、皮膚からの水分が蒸発しにくく、汗が出にくい状態となって、細胞内に水分がたまりやすくなる」と市野さん。
たかが足のだるさと考えず、早めのケアを!
さらに、そのような環境では自律神経も乱れやすくなり、代謝・排せつ機能も低下し、下肢に停滞した水分がむくみになり、脚が重だるく感じるようになるそうです。
「脚が重だるいと、活力が低下し憂鬱な気分になる、と私が施術する多くの方が訴えます。たかが足のだるさと考えず、早めのケアを勧めたい」と話しています。
下肢の循環(血管とリンパ管)をよくするのが、太もも、ふくらはぎ、足部(足裏と足指)の三つの筋肉ポンプ。一つでも機能しなくなると、水分や老廃物の循環が悪くなってしまうということです。
市野さんは「太ももとふくらはぎのケアは足首周辺から上へ。シャワーを使うか、両手を真横から当てて円を描くようにゆっくり動かしていく方法がある。着圧ストッキングの利用も効果がある。同時に足裏、足指のマッサージや運動も欠かせない」と話しています。
“重だる脚”チェックリスト
二つ以上で重だる脚の可能性
三つ以上で重だる脚が強く疑われる
□階段ではなく、ついついエレベーターやエスカレーターを使ってしまう
□日常的に脚のだるさを感じている
□朝から脚がむくんでいる
□太ももに短い血管が見える
□立ったときに膝の裏が膨らんでいる
□梅雨や台風の時期に頭痛や肩凝り、抑うつ状態などの体調不良を感じやすい