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ワンポイントリハビリ 「認知症患者こそ転倒予防リハビリが大切」

 身体機能の老化が見られる高齢者。日常生活で介護が必要となる要因として比率の高い「転倒」を予防することは、その後の高齢者の生活を大きく左右する大切な介護予防です。ちょっとした転倒でも、骨粗鬆症になっていれば骨折するリスクは高く、万が一骨折し入院した場合、そのまま身体の機能が低下し寝たきりになってしまう方も多いもの。
だからこそ、普段の暮らしの中で転倒予防のためのリハビリや運動を実施しているわけですが、認知症の方は特に転倒・骨折が重症化や死亡率の増加につながりやすいことが明らかになりました。
wr2016.3.2 1.jpgもちろん、骨折が直接的な死亡原因となっているわけではなく、持病などが原因となっていることは考え得ることですが、認知症患者がちょっとしたことで転び骨折をしやすいのは事実。意欲の低下が身体機能の低下をさらに加速させる傾向があるそうです。転倒により骨折すれば認知症の進行がさらに加速する要因となりますから、転倒予防が大切なのは言うまでもないことです。
認知症だからこそ、転倒予防にさらに注意を払うよう対策を講じていきたいところです。

参考:みんなの介護ニュース
社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター 作業療法士