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ワンポイントリハビリ 「転倒での骨折を防ごう 〜住環境編〜」

<転倒を防ぐには>
転倒での骨折を防ぐには、運動と住環境の見直しがポイントとなります。
今回は「住環境の見直し」について紹介します。

お年寄りの転倒は、屋内でよく起こります。屋内での転倒、骨折事故が起こった場所で最も多いのは「廊下」です。以下「トイレ」「玄関」「室内」「風呂」の順です。筋力が低下すると、「うつむき加減」「ひざが曲がっている」「すり足」など、転びやすい歩き方になりがちで、これまでつまずくことのなかったわずかな段差でも、つまずきやすくなります。ところが本人は、そのことに気づいていないことがよくあります。
住み慣れた自宅に転倒の危険があることを理解し、住環境を見直し、できる範囲で改善しましょう。例えば、読みかけの新聞や雑誌、脱いだ衣類などが床に放置されていると、転倒の原因になるので、片づけるようにしましょう。また、階段に照明や手すりを付けたり、段差を解消することも有効です。転倒での骨折を防ぐには、転倒しにくい住環境をつくることが大切です。ご自分の住環境を「転ばない環境づくりの視点」でもう一度見直し、安全な生活を目指しましょう。

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社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター 作業療法士