2016年5月20日
初めまして。このたびグループ病院から参りました小野寺好孝と申します。
よろしくお願い致します。
さて“風薫る五月”とも表される通り、過ごし易い季節を迎え、木々の緑も深まりつつあります。
何気なく近所の花屋に立寄ると、それぞれが色とりどりに咲き誇り、特に赤やピンクが目を引くのでよく見ると、たくさんのカーネーションが売り場の大半を占拠していました。
「そうか、間もなく『母の日』かぁ。」
健気に咲く花々を眺めているうちに、(柄にもなく)いわきに住む母に何か贈ってやろうかと想い、それとなく物色していたところ、ハウスの隅の鉢植えに目を奪われました。
これまで見たことのない、薄水色の可憐な花弁をたくさん身に纏った姿に「一目惚れ」。“数量限定”とのポップにも後押しされて、即買いを決めました。
その名は『万華鏡(紫陽花)/写真』といい、島根県で育成され、市場に出始めてからまだ4、5年と日が浅く流通量も十分でないため、非常に人気があるとは店員の話し。あっと言う間に化粧箱に入れられて、配達品の群れの仲間入りと相成りました。
何気なく決めた、ある種の衝動買いでしたが、数日後、電話越しにいつもより少しうわずった母の嬉しそうな声を聞き、思わぬところで満たされた気持ちに浸ることができました。
「たまには故郷に帰ろうかなぁ。」