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ワンポイントリハビリ 「運動の重要性と効果」

 前回は健康づくりとして有酸素運動を紹介しましたが、今回は『運動の重要性と効果』について紹介します。運動をすることの大切さとその効果を知れば、運動がもっと楽しくなります。運動とは「からだを動かすこと」で、最近では日常生活での活動とスポーツなどの運動を合わせて身体活動と呼ばれています。便利な世の中になるにつれ、運動する機会が激減し、多くの人が運動不足を感じており、運動をした方が良いということは理解をしていても様々な理由(暑い、寒い、忙しいなど)により習慣化するのは難しいのが現状です。運動をした方が良いということはなんとなくわかっていると思いますが、なぜ運動をしなくてはいけないのでしょうか。それには大きな理由があります。

【生活習慣病の予防】
食べ物から摂取したエネルギーと運動により消費したエネルギーが、バランスよく保たれていることが健康の為に良い状態です。しかし、食べる量は変わらず運動を行わないと、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回り、使われなかったエネルギーは脂肪として身体に蓄えられていきます。この状態が幾度となく繰り返されると、脂肪が必要以上に蓄積し、肥満となります。そして肥満が原因となって糖尿病、高血圧、脂質異常症といった生活習慣病になるリスクが高くなります。

【筋力や身体機能の維持】
体調を崩し1週間ほど寝込んでいた後は、疲れやすい、普段のように動けないなど、体力や筋力、持久力などが衰えていると感じたことがあるかと思います。人間は持っている機能を使わないと驚くようなスピードでその機能は低下していきます。

【運動の効果】
○身体的な効果
運動の効果は身体の機能面によく表われますが、疾病に対しても効果があります。
・健康的な体形の維持          
・体力、筋力の維持および向上
・心肺機能の向上により疲れにくくなる  
・腰や膝の痛みの軽減
・血行促進により肩こり、冷え性の改善  
・抵抗力を高める(風邪予防)
・肥満、高血圧や糖尿病などの生活習慣病やメタボリックシンドロームの予防
・加齢に伴う生活機能低下(ロコモティブシンドローム)の予防

○精神的な効果
思いっきり走った後に、爽快感や達成感などとても良い気分になった経験がある方も多いのではないでしょうか。このように運動をすると精神面にも様々な良い影響を及ぼします。
・認知症の低減   
・不定愁訴の低減  
・気分転換やストレス解消

どのような運動でも構いません。楽しく継続して行うことができる運動をみつけ、習慣化することをおすすめします。

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社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター 作業療法士