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ワンポイントリハビリ 「認知症などにも効果的!高齢者は自分に合ったトレーニングを」

 イギリスの寿命に関する調査によれば、1日の運動量が多い人ほど長生きをしているという結果が出たそうです。この調査をきっかけとして科学的な追跡調査が世界中で実施された現在では、「日々の運動量が多い人ほど長生きである」は定説になっています。
もちろん、過剰な運動や身体に大きな負荷をかけるトレーニングは逆効果となる可能性はありますが、積極的かつ定期的に身体を動かすことは、病気の予防と健康寿命の延伸につながっていきます。
たとえば、中高年齢層を対象としたリサーチでは、50代から60代の人が日常的にトレーニングをすると、その後の8年間で死亡する割合が約35パーセントも低下。85歳以上の高齢者を対象としたリサーチでは、週に5時間を超える運動をしている人は、認知症になる割合が、トレーニングの習慣がない人と比べると、5分の1程度だという研究報告もあります。
高齢者に多い、関節の軟骨が老化することで発生する変形性関節症を未然に防いだり、リハビリテーションにも運動は非常に有効です。高齢者の方が運動を取り入れる際に気をつけておくべきポイントは「運動の種類は自分に合っていれば何でも良い」「1日に最低でも30分以上」「週に3回から5回のペース」の3つ。骨折を予防するための筋肉トレーニングを組み合わせると、より安心感が高まるといわれています。残暑厳しいですが、楽しく身体を動かしていきましょう。

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参照:みんなの介護ニュース

社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター 作業療法士