2016年10月27日
ベッド上での座位保持について、ギャッチアップ後に時間がたつと身体がずり落ちてしまうことが多くありませんか?身体に負担のかかる姿勢は皮膚疾患につながる原因となるため、正しい姿勢を保持することは大切な事です。身体に負担なく座位を保持できると、ベッド上での食事が楽になったり、ベッド上で読書や余暇活動を行える時間が増えたりします。
まくらや布団をちょっと工夫するだけで行える座位保持の方法を紹介します。
この姿勢はファーラ位と呼ばれ、背もたれが45度で、ベッド上での良い姿勢と専門的に定義されている姿勢です。足の上がる角度は膝が少し曲がる程度が良いでしょう。
Bの写真はAの写真と枕の位置が違っているのが分かります。Bの姿勢は枕が少し頭より下側の位置にありますが、こうする事であごを引いた姿勢になり、食事をする上でむせりにくい姿勢になっています。
【C】
BとCの違いは枕があるか無いかですが、実際に二つの姿勢で食事をしてみると、Bの写真のようにあごを引いている姿勢のほうが安楽に食事を行えます。
A、B、Cの写真は少しの違いですが、ちょっとした工夫で安楽な座位が保持できます。
ベッドの種類によっては足の上がらないものもありますが、この姿勢だとお尻の部分にくぼみがないため、身体が下にずり落ちてしまいます。また、Dの写真のように足が伸びた状態の姿勢よりも、Aの写真のように足が曲がっている姿勢の方が、椅子に座っている姿勢に近いため安楽に座位が保持できます。
【E】
足が上がらないベッドの場合は、Eの写真のように布団を丸めた物を足の下にいれると座位保持が安楽にできます。
まくらと布団を活用する事で、安楽なベッド上での座位保持ができます。身体に負担が少ない姿勢保持の方法をためしてみてください。