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ワンポイント介護術 「高血圧の方必見!正しい入浴方法」

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 日本人はお風呂好きが多いですね。特に冬の時季は、熱めのお風呂に入って冷えた身体を芯まで温めたいところです。しかし!そんな身も心もリラックスできるお風呂ですが、高血圧の方にとっては危険が潜んでいることを忘れないでください。今回は、高血圧の方の正しい入浴方法について説明します。

【お風呂に入る前のポイント】
・コップ1杯程度の水を飲む
……発汗作用が高まり、血圧の上昇による危険を予防することができます。
・血圧を測る
……いつもより血圧が高い時は、数値が落ち着いてから入るか、無理せず休息を。
・食事、飲酒直後の入浴は避ける
……血圧の変化が大きく、心筋梗塞や脳卒中を起こす危険性がぐっと高まります。特に飲酒に関しては、お風呂との時間を2時間以上空けることをおすすめします。
・脱衣所と浴室を温める
wk2017.2.7 2.jpg……寒い場所に裸で入ると体が緊張し血圧を上げる原因に。また、冷えた状態で熱いお湯に浸かれば、体がびっくりして更に血圧を上げてしまいます。
・お湯の温度は38〜40℃に設定
……少しぬるめのお湯にゆっくり入浴すれば、体の芯までポカポカに!
  それでも熱いお風呂に入りたい方は、入浴してからお湯を足したり、追い炊きを利用して徐々に湯温を上げると心臓への負担は軽くなります。
・足元から、首に向かって十分なかけ湯をする
……お湯の温度に身体と心臓が慣れてから入浴し、急激な温度変化をなくしましょう。

【入浴中のポイント】
・首までお湯に浸からない
……湯船に浸かるのは胸のあたりまでとし、心臓への負担を減らしましょう。肩が寒い時は乾いたタオルをかけましょう。
・入浴時間は5分程度が目安
……短いと思う方もいるかもしれませんが、入浴剤を使ったり、足先をマッサージすると短時間で効率的にからだを温めることができます。
・家族が声掛けして安否確認を!
……浴室は、転倒等による事故や急な体調の変化が起きやすい場所であることを忘れずに!

以上のポイントに気をつけて、安全にリラックスできる入浴法を実践してみてください。

社会福祉法人 南東北福祉事業団
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