2017年9月16日
暑さもやわらいで秋の気配が次第に色濃くなり、穏やかな季節となりました。
今回のワンポイントリハビリでは、膝の痛みについて考えていきたいと思います。膝の痛みに悩んでいる方はたくさんいると思います。実際、まわりの高齢者の方々に痛みのある部位をうかがうと、ほとんどの方が膝の痛みを訴え、「階段の上がり下がりがつらい」「正座ができない」「歩いていると膝が痛んで大変」と悩んでいる方が多くいました。
まず膝が痛くなる原因についてですが、多くは膝にかかる負担により筋肉、骨、軟骨、靭帯、関節包といった組織に傷がついて、痛みが生じる場合がほとんどです。そして膝に負担がかかり続けるとさらに痛みは強くなり、最終的には『変形性膝関節症』と呼ばれる状態になることもあります。
この『変形性膝関節症』になりやすい人の特徴としては…
①太ももの筋力が低下している人
②肥満傾向の人
③O脚、X脚の人
④高齢の女性
⑤スポーツ、身体運動で膝関節を駆使した人
⑥半月板・靭帯の損傷、慢性関節リウマチ、痛風などによる関節炎の既往がある人
などが挙げられます。
膝関節まわりの筋肉を鍛えて痛みを予防しましょう!!
膝関節を支える筋肉を鍛えることで膝の痛みを軽減することができます。簡単な運動をいくつか紹介しますので、隙間時間にでも取り組んでみてください。
【運動項目】※無理のない範囲で取り組みましょう。
①膝の押し下げ運動
仰向けの状態で寝て、膝の裏に丸めたタオルを入れて下方向に押しつぶします。
②スクワット運動
立った姿勢で体が倒れないように両手で何か物をつかみ、肩幅に足を開いてお尻をおろしていきます。おろしたらゆっくり元の位置にお尻を戻していきます。
③膝伸ばし運動+太もも上げ運動
座った状態で膝をまっすぐになるまで伸ばし、ゆっくり戻します。その後、今度は膝を曲げた状態で太ももを自分の胸に近づけて、またゆっくりおろしていきます。