2020年6月26日
体位交換時の手の使い方、どうしていますか?
仰向けの状態から横を向ける体位交換の時、どんな風に手を使っていますか?
ベッドと身体の間に、手の平を上にして手を差し込んで身体を動かすイメージがあると思います。
この方法だと、介助者の手が身体に対して縦に入り込むので、身体に当たる手の面積が狭く、部分的な力しか入りません。動かしにくいうえ、介助を受ける側は少し痛いかもしれません。
そこで一工夫!手の使い方を変えてみましょう。
手の使い方が変わるだけで、スムーズな体位交換ができるようなります。
まず、ベッドに手の平をつけ、手の甲が上を向くようにセットします。
手の向きは身体に対して、横に(平行)にします。
最初の方法との違いは一目瞭然ですね?
その状態からベッドなぞるように、奥の方向に手を動かし、身体をめくりあげるようにします。
手を横にすることで、身体に当たる手の面積が広くなり、手を縦に入れていた時よりも、支えることができる範囲が多くなります。
更に、ベッドをなぞる動きの延長で身体に触れていくので、介助を受ける側にも痛みを感じさせません。
手の使い方を少し変えるだけで、とてもスムーズな体位交換ができます。
是非試してみてください。
社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター
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