お知らせ

認知症を予防して健康寿命をのばそう!①

 認知症を予防して健康寿命をのばすために、認知症についての理解を深めるための知識や認知症予防への取り組みについて紹介していきます。
認知症は、記憶力や判断能力、時間・場所・人物などを理解識別する脳の機能が低下し、日常生活に支障が生じる状態のことです。今回は、単なる『もの忘れ』と『認知症』の違いや認知症の主な症状について紹介します。

     
<単なるもの忘れと認知症>
or2021.1.28 1.png単なる物忘れ
・忘れたことを自覚している
・地理や時間の感覚はある
・あまり進行しない
・日常生活に支障はない
認知症による物忘れ
・忘れたことの自覚がないことが多い
・地理や時間の感覚が失われることが多い
・進行する
・日常生活に支障がある

     
<認知症の主な症状>
・記憶障害:自分の生年月日、家族や知人の顔などを忘れる。
・記銘力障害:朝食を摂ったことや散歩にでかけたことなどが思い出せない。
・計算障害:簡単な計算(足し算・引き算)が困難になる。
・見当識障害:朝昼晩の区別や、自宅の場所などがわからなくなる。
・精神的不穏:不安、うつ状態になる。睡眠障害や昼夜の逆転が起こる。
・幻視や幻聴:実際に見えないものや聞こえないものが、「見えた」「聞こえた」と訴える。
・問題行動:外を歩き回る、過食・拒食、失禁、粗暴行為などが出現する。

     
次回は、認知症予防への取り組みとして、生活習慣の改善、日常生活の活性化、初期症状の早期発見について紹介します。


参考資料:理学療法ハンドブック シリーズ①健康寿命【日本理学療法士協会】

     
社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター 理学療法士