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朝ごはんは、スゴイ!

〇朝食をとらないと栄養不足になりやすい
毎日元気に過ごし、健康を維持していくためには、朝食をとることがとても大切です。om2022.7.14 1.png
朝食を抜いてしまうと、脳の活動に必要なエネルギーや栄養素が不足し、集中力を十分に発揮することができません。
さらに1日2食になることで、体の機能維持に必要な栄養を摂取することが難しくなり、感染症にもかかりやすくなります。

     
〇たんぱく質やビタミンを意識して摂取しよう
朝食で摂取したい栄養素は「たんぱく質」です。たんぱく質は、筋肉や免疫細胞、血液、ホルモンなどを合成する材料や、活動時のエネルギー源になるので、不足するとさまざまな不具合が生じます。
例えば、免疫システムの維持機能が弱まる、筋肉量が減って基礎代謝が下がり、太りやすくなるなど。シニア世代では、運動器症候群や加齢による虚弱を引き起こします。子どもの場合、たんぱく質が不足すると成長に支障をきたす可能性もあります。
さらに、集中力を上げるために朝食で摂取したいのは、「ビタミンB群」「鉄」「亜鉛」です。これらは脳を活性化するのに必須で、ビタミンB群が不足すると集中力や記憶力が低下し、イライラしやすくなります。
鉄や亜鉛は、たんぱく質やDNAの合成、感情のコントロール、記憶力を保つのに必要な神経伝達物質の生成などに必要です。
免疫力を高めるには、のどや鼻、消化器官などの粘膜にある免疫細胞の働きを保つ「ビタミンA」、抗酸化作用が強力な「ビタミンCやE」、粘膜で免疫の攻撃や防御を統制する「ビタミンD」が重要です。これらが不足すると、感染症にかかるリスクが高まります。ビタミンDは紫外線を浴びると皮膚で活性化されますが、日光を浴びる機会の少ない現代人は欠乏しやすいので、食事から積極的に摂取する必要があります。
また、亜鉛は、抗酸化物質の活性作用があり、細胞にダメージを与える活性酸素を除去してくれます。

     
☆集中力を高める栄養素☆
たんぱく質...筋肉や免疫細胞の材料になるなどの役割があり、卵、肉類、魚類、大豆製品などに多く含まれる。om2022.7.14 2.png
ビタミンB群...エネルギー代謝に欠かせない栄養素。豚肉、魚類などに多く含まれる。
鉄、亜鉛...さまざまな生体内機能に影響するミネラル。鉄は牡蠣や卵に多く含まれる。亜鉛には免疫力を高める効果もあり、赤身肉、貝類などに多く含まれる。
☆免疫力を高める栄養素☆
ビタミンA...粘膜を正常に保ち、ウイルスなどに感染しにくくなる。卵やレバー、緑黄色野菜などに含まれる。
ビタミンC...強い抗酸化作用で、免疫力を高める。イチゴやキウイ、ブロッコリーなどに含まれる。
ビタミンE...強い抗酸化作用で、細胞膜を守る。大豆製品、ナッツ類、うなぎなどに含まれる。
ビタミンD...免疫力の維持などに必要。鮭、いくら、キノコ類などに含まれる。

社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター 看護部