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心筋梗塞について

 om2018.2.21 1.jpg寒い季節は塩分や脂肪の摂取が多くなり、運動不足になりがちです。そのような時期に心配なのが心筋梗塞です。冬になると脳卒中に加え、心筋梗塞も増えることが知られています。心筋梗塞は心臓を養う血管(冠動脈)がつまって起こりますが、冬は夏に比べて2割以上増加することが報告されています。
福島県では、脳卒中と同様に心筋梗塞で亡くなる人が多く、心筋梗塞による死亡は男女ともに全国第1位で、今後も増加することが心配されています。

     
心筋梗塞の症状の特徴
胸の広範囲(みぞおちや腹部のあたり)で圧迫感や焼けるような激しい痛みが30分以上続きます。痛みから呼吸が苦しくなり、冷や汗や脂汗が出たり吐き気や胃痛などの症状が表れます。
心筋は発作から15分後に壊死を起こし始め、2時間後には完全に死んでしまいます。壊死が進むと心臓が正常に機能しなくなりショック状態に陥ります。顔色は紫色(チアノーゼ)になり、血圧の低下や呼吸困難、冷や汗、嘔吐、意識障害等を起こします。なお、高齢者や糖尿病を併発している人の中には痛みを感じない人もいます。このような無症状の人でも、全身のだるさ、冷や汗、胸や腹にむかつきや違和感、めまい、吐き気、顔面蒼白といった症状が表れた時は、急いで病院を受診しましょう。

     
心筋梗塞の原因
心筋梗塞の原因は、動脈硬化が進行することや血管内のプラークと呼ばれる脂肪などの固まりが破れて血栓ができてしまうことにあります。動脈硬化は、食事・運動・喫煙・飲酒・ストレスなどの生活習慣の違いによって大きく影響されることがわかっています。
また、動脈硬化は、動脈硬化の危険因子である高血圧、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病、肥満、喫煙、運動不足、偏った栄養バランスの食事、アルコール、加齢、ストレスの有無などについて確認し、生活習慣を見直し、予防することが大切です。

     
om2018.2.21.2.jpg心筋梗塞の予防=動脈硬化の予防について
1.食事・食生活の改善、バランスのとれた食事を心がける
 →高カロリー・高脂肪な間食中心の欧米型の食事は、体が酸化しやすい
2.食物繊維を多くとる
3.ダイエットをして肥満を解消する
4.オメガ3脂肪酸の多い食事を心がける
 →オメガ3脂肪酸の多い食事(青魚、えごま油、シソ油、亜麻仁油、くるみ、緑黄色野菜、豆類などの食品)を積極的にとる
5.ストレスを解消する
6.規則正しい睡眠で休息をとる
7.塩分のとりすぎに気をつける
8.運動を行なう
9.お酒の飲みすぎに気をつける
10.タバコを控える
11.体重・血圧を測り、自己管理を心がける
12.定期的な検査をうける
 ...などに気をつけ、心筋梗塞を予防していきましょう。

社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター 看護部