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貧血と言われたら

om2020.9.15 1.png貧血とは 
貧血とは、赤血球中の血色素であるヘモグロビンの濃度が低下した状態をいいます。ヘモグロビンは体中に酸素を運搬する働きをするため、貧血になると全身へ十分な酸素が行き渡らなくなります。
ヘモグロビンのおよその基準値は、男性:13~17ℊ/dl 女性:11~15 ℊ/dlですが、貧血は赤血球数ヘマトクリット値などと合わせて総合的に診断されます。

     
貧血の種類
・鉄欠乏貧血...鉄の不足により、ヘモグロビンの産生が低下して起こる。女性に多くみられ、貧血のほとんどがこのタイプです。
・再生不良性貧血...骨髄の造血幹細胞機能不全により血液が産生できなくなって起こる貧血。
・巨赤芽球性貧血...ビタミンB12または葉酸の不足により、赤血球が形成される前段階の赤芽球の増殖に異常をきたしておこる貧血。
・溶血性貧血...赤血球の破壊によって起こる貧血。
 ※立ちくらみ、すぅーと血の引いた感じで目の前が暗くなったりする貧血は、脳貧血といわれるものです。ここで挙げた貧血とは異なります。

     
原因は
貧血のほとんどは、鉄欠乏貧血です。
体内で鉄が不足する原因は、
・偏食やダイエットなどによる鉄の摂取不足
・成長や妊娠・授乳などによる鉄の必要量の増加
・胃切除や胃酸分泌低下などによる鉄の吸収低下
・月経過多、潰瘍、痔など失血による鉄の排泄増加
などですが、体のどこかで異常が起きているために貧血になっている場合もあります。貧血がみつかったら、原因を明らかにすることが大切です。

     
治療の方法は
貧血の中で最も多い鉄欠乏貧血の場合は、治療は鉄剤の服用と食事療法が中心です。
・鉄を摂りましょう...豚肉、牛肉、鶏肉、内臓類、レバー、かつお、いわし、など
om2020.9.15 3.png・たんぱく質も十分に摂りましょう
 1日の目安量⇒卵1個+魚1切れ+肉1切れ(80g)+豆腐半丁
・いろいろな食品をバランス良く摂りましょう
 ビタミンB2、B6、B12、葉酸、ビタミンCなども造血に欠かせない栄養素です。
・ビタミンCは吸収の味方
 ビタミンCは、鉄を吸収しやすい形に変える助けになります。
・調理方法や食べ方を工夫しましょう

     

     

社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター 看護部