2009年9月29日
円背(えんぱい)とは、背中全体がなだらかに丸くなった状態(高齢者に多くみられます)をいいます。閉経後の女性に高率(こうりつ)に起こり、多くは骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の進行とともに生じる推体(すいたい)の圧迫骨折(あっぱくこっせつ)や背筋力の低下が見られます。前傾姿勢を修正しようと膝(ひざ)を曲げるため、膝の屈曲拘縮(くっきょくこうしゅく)や膝関節周囲筋の筋力低下を招きます。その結果、ふらつきやすく、つま先を十分に上げられず歩幅も小さくなってしまいます。
歩行時に注意する点は、
1.可能な限り膝を伸ばして歩く
2.股関節を大きく動かしてつま先をあげて歩く
こうすることで、小さな段差につまずくことを予防できます。
今回は、体操の姿勢を仰向け、うつ伏せの寝た状態でできる「円背予防の体操」を紹介します。
背中伸ばし
四つんばいになり、お尻を突き出すようにして、腕と背中を反らします。
足あげ腹筋
腹筋を使って両足を挙げます。大変な方は、片足ずつ行ってみましょう。
※ブリッジ、背中伸ばし、足あげ腹筋の各運動を10回ずつ行います。ただし、痛みやそのときの体調に合わせて回数を調整して実施してみましょう。
ワンポイントリハビリ 円背とその予防について(A4サイズ).pdf