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2009.9.4 インフルエンザに注意しましょう!!〜インフルエンザと風邪の違い〜

インフルエンザは、風邪と似て非なるもの。風邪と違いインフルエンザは症状が重くなり、合併症(肺炎など)を併発しやすく、重症化して死亡するケースもありますので、十分に注意する必要があります。また、感染力も強く短期間で流行するのも特徴で、注意が必要なウイルス感染症なのです。

風邪とインフルエンザの違い
風邪は、のどの痛みや鼻水が出て発熱を伴うのに対して、インフルエンザの場合は突然高熱を発し、頭痛や倦怠感(けんたいかん)などの全身症状が強く現れます。また、症状は一週間程度で落ち着きますが、抵抗力の弱い高齢者や子どもなどは、肺炎などの合併症を併発する場合もあり、最悪死亡することもあるので注意が必要です。

インフルエンザ症状と風邪症状との違い
iインフルエンザ症状と風邪症状の違い
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感染経路
 感染者の多くは、咳(せき)やくしゃみなどで放出されるウイルスを吸い込んで感染する「飛沫感染(ひまつかんせん)」によって、インフルエンザにかかるといわれています。
 一回のくしゃみで、約100万個のつばがしぶきとなって約1メートルの範囲に飛び散るといわれています。そのため、周囲にいる人から人へインフルエンザの感染が広がっていきます。
 普通の風邪の場合、飛沫感染よりも人の手から手による感染の「接触感染(せっしょくかんせん)」であることが多く、その感染力はインフルエンザよりも弱いです。

重症化する場合とは?
インフルエンザに感染して重症化するのは、高齢者、幼少児、妊婦、慢性的に呼吸器や心臓に病気を持つ人、糖尿病や慢性腎臓病を持つ人など、一般的に抵抗力が低下した人がかかりやすいといわれています。また、インフルエンザの典型的な症状がでにくく、急激な体調悪化を感じたときは、早めにお医者さんに診てもらいましょう。

インフルエンザによる合併症
 インフルエンザの合併症には、肺炎やインフルエンザ脳症などがあります。
肺炎の場合、特に高齢者によく見られ、インフルエンザで弱った体に、細菌などの病原によって肺炎を併発するといわれています。また、インフルエンザ脳症は、幼少児がかかりやすい合併症で、命にも関わる病気であり完治しても後遺症が残ることも多い注意すべき合併症です。

社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター
作成:事務 伊澤孝夫
確認:業務課長 新田悦子