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2009.12.18 福島県観光情報 白水阿弥陀堂(願成寺) (シラミズアミダドウ(ガンジョウジ))

福島県観光情報 Fukushima-tour information
白水阿弥陀堂(願成寺) (シラミズアミダドウ(ガンジョウジ))
白水阿弥陀堂 siramizuAmida hall05 白水阿弥陀堂(願成寺) (シラミズアミダドウ(ガンジョウジ))は、福島県いわき市内郷白水町にある阿弥陀堂である。平安時代末期の建築で、国宝に指定されている。国宝指定名称は単に「阿弥陀堂」。所有者は真言宗智山派願成寺で、正式名は願成寺阿弥陀堂である。また、その領域は白水阿彌陀堂境域(しらみずあみだどうきょういき)として国の史跡に指定されています。白水阿弥陀堂 siramizuAmida hall
白水阿弥陀堂は、平安時代末期の永暦元年(1160年)に岩城則道夫人・徳姫(藤原清衡の娘)によって建立されました。徳姫は、夫・則道の菩提を弔うために寺を建てて「願成寺」と名付け、その一角に阿弥陀堂を建立をしたのです。
御堂は、方三間の単層宝形造で屋根は柿葺(こけらぶき)。堂内の壁板には壁画が描かれていたと思われますが、現在は一部に僅にその面影が残っているのみです。内部には阿弥陀如来像を中心に、両脇侍の観世音菩薩像と勢至菩薩像、ならびに二天像(持国天像、多聞天像)の5体の仏像が安置されています。
 また、阿弥陀堂は東・西・南の三方を池に囲まれており、正面に当たる南から中ノ島を経由して御堂にいたる参拝道が設けられています。更に北・東・西は山で囲まれており、阿弥陀堂を中心としたこれらの空間は、正に平安時代末期に盛んだった浄土式庭園の様を成しています。これらの構造は、徳姫が奥州藤原氏の娘であることも手伝って、毛越寺や無量光院といった平泉の寺院の構造に影響を受けているといわれます。「白水」という地名は、平泉の「泉」という文字を2つに分けた物で、いわき市の「平」という地名の由来に平泉の「平」を取った物だという説があります。浄土沼の「蓮の花」は有名で、8月の見頃には多くの人が訪れます。
蓮の花Lotus flower0001 蓮の花Lotus flower0004 蓮の花Lotus flower0002
 阿弥陀堂はその後、後鳥羽上皇により勅願寺とされ、江戸時代には徳川将軍家より寺領10石を与えられるなど、歴代の為政者に保護されて現在に至っています。

白水阿弥陀堂(願成寺) (シラミズアミダドウ(ガンジョウジ))
所在地 〒973-8405
福島県いわき市内郷白水町広畑219
TEL:0246-26-7008 交通アクセス いわき駅からバスで あみだ堂から徒歩で 営業期間 休業 : 毎月第4水曜、節分、春・秋彼岸、8月12〜16日、12月25〜31日、12月の第2水曜日、木曜日
公開 : 4月〜10月 8:30〜16:00
公開 : 11月〜3月 9:00〜15:30
料金 大人 : 大人:400円
子供 : 子供:250円
備考 : 団体割引30名から1割引100名から2割引学生団体料金:小学生70円中学生100円高校生150円
文化財 国宝、阿弥陀堂(白水阿弥陀堂)
その他情報 創建年代 :1160
お問合わせ 0246-26-7008

福島県観光ホームページ
※写真は、福島県観光協会より提供をいただいて掲載しています。
※御堂・蓮の花の写真提供 伊澤孝夫(撮影日:平成21年8月23日)