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ワンポイントメディカル　
がんのお話　パート１

（１）がん細胞って何？
　人間の体は約60兆個の細胞でつくられています。そのうち毎時１％くらいの細胞が壊れ、新しく細胞がつくられます。
新しい細胞を作る時、細胞の設計図であるＤＮＡをコピーしてつくられます。しかし、ＤＮＡのコピーをする際に、時々コピーミスを起こすことがあります。コピーミスを起こした細胞の多くは生きていけず消えてしまいますが、ごくごく一部の細胞に生き続ける細胞があり、この「死なない細胞」ががん細胞になります。
※ＤＮＡとは、細胞の中にあり遺伝子情報を伝えるもの

（２）毎日がん細胞ができているってホント？
　がん細胞は、健康な人の体でも1日約５０００個もできているといわれています。しかし、がん細胞ができるのと同時にその都度免疫細胞によって退治されます。この免疫細胞の力（免疫力）が弱まってしまうと、がん細胞の力が強くなり、がん細胞は大きな塊となってやがて「がん」になってしまいます。

（３）がん細胞が見つかるまでどのくらいかかるの？
　がんは見つかるまでに、１０年から２０年かかるといわれています。たった一つのがん細胞は１個が２個、２個が４個、４個が８個というように倍々に増加していきます。たった一つのがん細胞が検査でわかるほど大きくなるまでには、１０年から２０年の時間が必要とされています。がんは一種の細胞の老化現象といえます。

（４）がんになると死んでしまう？
　がんが不治の病といわれたのは昔の話。がんは早い時期に見つけられれば決して治らない病気ではありません。がんが１〜２cmくらいの時に見つけることができると、この時期に発見治療を受ければ約９０％は治るといわれています。
　１cmのがんが、２cmになるには、１〜２年しかかからないため１〜２年ごとに定期的に検査を受けることが大切です。

　検査の方法
・ＰＥＴ検査：ＰＥＴ検査についての説明ページへ（http://pet.minamitohoku.or.jp/pet_q.html）
・ＣＴ：人体に様々な角度からエックス線をあて、水平方向に輪切りにした断面画像をコンピュータ上に展開する装置を用いた検査です

・ＭＲＩ：MRI検査は強力な磁石でできた筒の中に入り、磁気の力を利用して体の臓器や血管を撮影する検査

・ＰＥＴ-ＣＴ：PET-CT検査とは、病巣部の機能を速やかに診断する「ＰＥＴ検査」の画像と細かな位置情報を検出する「ＣＴ検査」の画像を一つにした検査。それぞれの特徴を融合した画像情報で診断精度の向上が図られ、一度の撮影でほぼ全身を見ることができ短時間で検査を終了することができます。

・腫瘍マーカー（採血）：「腫瘍マーカー検査」といいます。この検査は、ガンがあるかどうかの目安になる検査値です。ガン診断の第一段階の検査になります。さまざまな検査を行い、その結果を総合的にみて診断するため、「腫瘍マーカー」による検査は、あくまでも補助的な診断法です

（５）がんはどんなところにできるの？
　がんは、体の色々なところにでき、できた場所によって呼び方が変わります。
　・舌がん：舌にできるがん
　・喉頭がん：のどにできるがん
　・乳がん：女性のがんの死亡原因の第６位。増加しているがん
　・子宮がん：女性のがんの死亡原因の第６位。唯一減少しているがん
　・皮膚がん：皮膚にできるがん
　・食道がん：咽喉から胃の間の食道にできるがん
　・肺がん：がんの死亡原因　男性第１位、女性第３位。増加しているがん
　・胃がん：がんの死亡原因　男性第２位、女性第１位。増加しているがん
　・腎臓・膀胱がん：腎臓・膀胱にできるがん
　・前立腺がん：生殖器の１つで男性だけにある臓器にできるがん
※死亡原因の順位については「平成２２年度郡山市保健衛生行政の概要：平成２０年郡山市人口動態」より

　１．バランスのとれた栄養をとる
　２．毎日、変化のある食生活をする
　３．食べ過ぎを避け、脂肪は控えめに
　４．お酒はほどほどに
　５．たばこは吸わない
　６．食べ物から適量のビタミンと食物繊維質のものを多く摂る
　７．塩辛いものは少なめに、あまり熱いものは冷ましてから
　８．焦げた部分は避ける
　９．カビの生えたものに注意
１０．日光に当たり過ぎない
１１．適度にスポーツをする
１２．身体を清潔にする

※がんのお話は郡山市保健所発行「がんのおはなし」をもとに作成しています。
※検査の方法やがん治療等の内容は総合南東北病院陽子線センターのアドバイスを基に編集しています。

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ＰＥＴ検査を利用したがん検診の情報ページへ（http://pet.minamitohoku.or.jp/）